こんにちわ、Hikaru Sanoです。
2014年5月に始まり今年の2月に決着したはずのApple vs SAMSUNG特許裁判について、どうやら判決がひっくり返ったようです。
前回の裁判ではAppleの敗訴だったのですが、一体どういった経緯でひっくり返ったのでしょうか?
そもそも前回の判決内容が変
この裁判で争われている内容は、下記のApple保有特許についてです。
- スマホの画面をスライドしてロックを解除する方法
- テキストの自動修正
- 一連の数字が入力されたことを検知して発信する方法
これについて前回の判決は「①と②については特許がそもそも付与されるべきではない、③についてはSAMSUNGは侵害していない」というもの。
…特許が認められているのに「付与されるべきものではない」という表現は、アメリカの特許制度自体に対するかなり攻撃的な発言でもあり、そもそも司法が法律自体に物申すという越権に近い発言ですね。
この判決は3人の裁判官が下したのですが、今回の裁判ではこの裁判官と新たに8人の裁判官を迎え行われ、結果的に「侵害8人(新しい人全員)、侵害してない(前回の3人)」という多数決でひっくり返る事となりました。
この3人は今回の判決について「多数決」「通常のプロセスを踏んでいない」点について批判を述べているようです。
なお前回の判決結果については「裁判では取り上げられていない証拠に基づいており誤りがある」とされ、前回の判決を下した3人についての批判も出ています。
結局、3人は一体どんな「裁判で取り上げられていない証拠」を知っていたのかも謎ですし、なぜ「付与されるべきものではない」「侵害していない」と判断したのかも謎に包まれたまま終了してしまいました。
なお今回の判決でSAMSUNGはAppleに対し、1億1960万ドル(約123億円)の支払いが命じられています。
まとめ
いかがでしたか?
正直前回の判決は「全部侵害していない」ならまだしも、「付与されるべきものではない」という判決内容に、疑問をもった方も多かった模様。
ちなみに10月11日にはかねてより注目を集めている「SAMSUNGがiPhoneのデザイン特許を侵害した裁判」が予定されています。