こんにちは、yumiです。
昨今、気にする方が多くなった個人情報。住所や名前など、公には出したくないものですよね。
そんな中、とあるウェブサービスの検索結果のURLから「ユーザーの位置情報がバレる」と話題になっています。
一体どういうことなのか、詳しく見てみましょう!
検索結果から位置情報がバレる!
今回指摘されているのは、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する図書館「国立国会図書館」の検索サービス。
国立国会図書館をはじめ、国内の各機関から収集した8,000万件以上の文献情報等を検索できる便利なサービスなのですが…。
例えばここで「葛飾北斎」と検索してみると膨大な数の蔵書がリストアップされるので、試しに一番上のものをタップ。
すると詳細が表示されるのですが、問題はこのページのURL。末尾に一見ランダムな数字が羅列してあります。
これをコピーしてみると…「lat」と「lng」と書かれているのが分かりますね。
そうこの数字こそが、緯度経度を示す位置情報なんです。
マップアプリでこの数字をコピペして検索すると、キッチリとこのページを検索した時の位置が表示されてしまいました(;´Д`)
もしもこのURLをTwitterやFacebookに公開してしまったら…と考えるとちょっと怖いものが…。
実際、編集部にてTwitterを調べてみたところ、このURLを載せている相当数のツイートが見つかりました。
対処法としては、検索結果を表示する時に出る「位置情報を利用します。よろしいですか?」というダイアログで「許可しない」をタップすること。
さらにこの位置情報はiOS 9.3.2のSafariで確認したもので、iOS 10以降のSafariでは空欄になっていたため、iOSをアップデートするのも対処法の1つと言えそうです。
しかし一体なぜ国立国会図書館の検索サービスで位置情報を利用する必要があるの?と思ってしまいますが、この問題を指摘しているITジャーナリスト・三上洋氏によると、どうやら「近くの図書館を検索する」というサービスで位置情報を利用するためだそう。
また三上氏が国立図書館に問合せたところ、
- URLに位置情報が含まれていることは把握している
- もしURLが第三者に知られたとしても、分かるのは位置情報だけで個人を特定できるものではない
として現時点でウェブサイトの改修予定はないとのこと。う〜ん、自宅で検索していたら特定できちゃいそうな気もするのですが…。
今後、国立国会図書館のウェブサービスを利用する際はURLをキチンと確認するようにしましょう!