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脱獄済iPhoneを販売した男性が逮捕!違法じゃないはずなのに…一体なにが問題に?

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こんにちは、yumiです。

Android端末に比べて、セキュリティが強固だと言われているiPhone。その分カスタマイズ性が低く、新しいiPhoneやiOSがリリースされるたびに「ジェイルブレイク(脱獄)」が繰り返されてきました。

先日発売されたばかりのiPhone 7もすでに脱獄に成功されており、Appleとジェイルブレイカーのイタチごっこが続いているわけですが…。

そんな中、日本にて「脱獄済みのiPhone」をネットオークションで販売したとして富山市の男性が逮捕されたとのこと。しかし脱獄は違法ではないはずなのですが…一体なにが問題だったのでしょうか?

脱獄は違法?

そもそも「ジェイルブレイク(脱獄)」とは、AppleがiPhoneなどの製品にかけている制限を解除し

  • 非公式のアプリをダウンロード、使用できるようにする
  • ホーム画面を自由にカスタマイズする

など意図的にiOSを改変するもの。

photo credit: AndRock

自由度が増すかわりに

  • ウィルス感染する危険性が高まる
  • セキュリティが低下しデバイスを乗っ取られる可能性がある
  • Appleを始めキャリアの保証からも外れる
  • 最悪の場合、iPhoneがまったく動作しなくなる

というデメリットが多くあるのはもちろんのこと、Appleのソフトウェアライセンス及びソフトウェア利用許諾契約に違反した行為です。

ただしApple社の利用許諾契約の違反行為ではあるものの、「違法」というわけではありません。

Appleはアメリカで「脱獄は違法だ」と裁判を起こしましたが、司法は「脱獄は合法」と判断を下しました。日本では同様の裁判が行われていないためグレーゾーンではあるものの、現時点で違法ではないことは間違いありません。

Photo via Visualhunt.com

しかし今回、脱獄済みのiPhoneを販売したとして富山市の男性(24)が逮捕されました。

一体なにが問題だったのか…どうやら脱獄済みのiPhoneを販売する行為は「商標法違反」なんだそうですよ。

商標法違反って?

そもそも商標法とは、「商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする」法律。

超ザックリ言うと「商標権を持った人の信用を損ねる行為はダメだよ!」「需要者(その商標に需要のある人:消費者、商取引を行う事業者など)の利益を害しちゃダメだよ!」という法律です。

そして「商標法違反」でよく聞くのは、偽ブランド品を輸入したり販売したり…なんて行為ですが、これは「本物のブランドの信用を損ねている」というのが理由です。

そしてこの偽ブランド販売の他にも、「大袋に入った業務用のココアを小分けに→包装やラベルは大袋のものと同じものを使用して販売」なんて行為も実際に商標法違反と判断されました。

これは包装し直すと品質が変化したり異物が混入する→商標権者の信用を害する・需要者の利益も害するという理由から。

さらに平成4年には、Nintendoのゲーム機とコントローラに改変を加えて販売した人が、「改変を加えた商品に、従前の登録商標を付けたまま販売した=改変後の商品をNintendoが販売しているという誤認を与える」として違反の判断が下されています。

そして今回の脱獄済みiPhoneもおそらくNintendoと同様の理由から逮捕されたと考えられます。

「脱獄という改変を加えたiPhoneに、『iPhone』という登録商標を付したまま販売した=脱獄済みiPhoneをAppleが販売しているという誤認を与える=Appleの信用を損ねる」というわけですね。

今までこのような改変を行った商品を販売し逮捕される例はゲーム機で多く見られましたが、iPhoneでは今回が全国で初めてとのこと。

重大な不具合を引き起こしかねない脱獄は絶対にオススメしませんが、万が一している方がいたら、ネットオークションなどでは販売しないように気をつけてくださいね…!

LINEMOLINEMO
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