こんにちわ、Hikaru Sanoです。
いつも色々な新技術などを発表するMITですが、このたび「人の感情を分別するWi-Fi」なるものを開発したと、Gizmodo USの取材であきらかになりました。
「人の感情を分別するWi-Fi」とは一体どのようなものなのでしょうか?
判別の正解率は87%!
今回発表された新技術は「EQ-Radio」と呼ばれ、Wi-Fiとは言ったもののネット通信する規格のものではなく、あくまで同じ周波数帯のワイヤレスシグナルを利用するというもの。
「EQ-Radio」は対象の心拍の波形をワイヤレスシグナルを収集し、リアルタイムで対象が喜怒哀楽のどの感情を現在持っているかを分別するそうです。
この収集にはウェラブルデバイスなどの機器を対象に装備させる必要はなく、「EQ-Radio」単体で動作を完結させることに成功。
実験は30人の人間に計13万回以上行われ、実に87%の的中率を記録しています。
人間の感情を心拍数のみで判断することは非常に難しいのですが、そこは「機械学習アルゴリズム」を活用しカバー。
心拍数の計測自体も心電図モニターと同じ精度で、その誤差範囲は0.3%ほどと非常に正確に計測できているそうです。
この「EQ-Radio」の感情分別、一体どんなものに反映・利用されるのだろう?と筆者は不思議だったのですが、どうやら幅広い分野で応用が想定されているそうです。
例えば対象の感情に合わせてゲームの展開を感情に沿ったものに変更したり、照明の強弱や音楽のチョイス、あるいは医療現場で患者の精神状態をモニターするのに利用できるんだとか。
ウェラブルデバイスなどが必要ない機器なのでプライバシーの問題などが挙げられていますが、本人の同意のもと行なわれているかチェックできる仕組みも設計中だそうで、基本的には安全に運用されるようですよ。
今後のゲームやオーディオ、あるいはAI技術などがより人間の感情に沿った便利になるかも知れませんね。
まとめ
いかがでしたか?
他にも無線LANの干渉や精度の問題もあるでしょうから、技術として普及するにはまだまだ時間がかかりそうな気がしますね。
もしかしたら対話型AIが、話しかけなくてもこちらの感情を理解して声をかけてくる時代がもうすぐ来るかも知れませんよ。