こんにちわ、Hikaru Sanoです。
度々iPhone関連サプライヤーの労働環境が劣悪だとニュースになっていますね。
今回もそんな悲しいニュースなのですが、China Labor Watchがサプライヤーの1つPegatronの労働環境について報じています。一体どんな環境で組み立て員の方は働いていたのでしょうか…?
時給はまさかの160円…
China Labor Watchによると、2015年に問題になった際のPegatron組み立て員の平均給与は時給約185円でした。
この問題に対してPegatronは表向きの時給を約200円に値上げしたのですが、控除という名目で搾取が行われ最終的に従業員へ手渡される時給は約160円まで目減りさせられていたとの事。
また大幅な残業を行わなければ満足に給与を得ることができないような環境で、仮に残業を行わなかった場合は控除後に月収約2万1,300円しか手にできないというなんとも非常識な仕組みに。
労働時間にも規則が設けられPegatron側が残業を拒否し、組み立て員の収入は以前にも増して減っていることが伺え、組み立て員らは「むしろ残業をしたかった。でも工場はさせてくれなかった」と不満の声を上げているそうです。
筆者が調べたところ、Pegatronの工場がある上海の最低時給は約275円。これがいかに違法的な労働環境なのかは、現在の時給額が最低時給の60%しかない事ではっきりしているかと思います。
Appleはこういった問題を解決するためサプライヤーに対して積極的に介入する方針を示しているものの、労働者側と雇用者側、クライアント側との三者三様の思惑のせいで非常に難航しているようです。
Appleの掲げたコンプライアンスは全体平均92%が達成されているのに対して、Pegatronの達成率は42%という数字は余りにも酷く、以降も泥沼化が予想されますね…。
まとめ
いかがでしたか?
従業員の悲鳴、企業の利益、Appleのサプライヤーへの圧力など問題が複雑なため、簡単かつ短期間での解決はおおよそ不可能とは思います。
このような劣悪な労働環境が改善され3者がWinWinになるような環境を、できるだけ早急に構築して欲しいと願わずにはいられませんでした。