ども!ともぞうです。
先月末にauが長期利用者向けの会員制サービスを発表し、ついに3キャリアの長期利用者向けの優遇施策が出揃いましたね。
本当に長く使っている人が得をするサービスを期待していた方にはもの足りない内容と言えますが、これから先の事を考えるとどのキャリアで使い続けるのがお得なのか、ドコモ・au・SoftBank3社の内容を比較してみました。
結局どこも変わらないなら、安く抑えるためいっそ格安SIMに乗り換えたほうがいいのか?比較結果に注目ですよ!
長期利用者向けの施策を項目別に比較
今回の比較にあたっては、以下の3項目に分けて見ていきたいと思います。
- 毎月の割引・特典
- 2年縛り更新時の割引・特典
- その他の割引・特典
最近何かと3社のサービスが横並びと言われていますが、改めて比較してみるとどうなのでしょうか?さっそく見ていきましょう。
毎月の割引・特典の比較
まず最初に比較するのは「毎月の割引と特典」。それぞれ順番に見ていきますよ。
ドコモ
ドコモで毎月の割引を受けられるのは「ドコモ割りコース」。これを2年契約更新時に選ぶことで、4年以上使っているユーザーは契約しているプランに応じてデータ定額料が割引されます。
割引額は100円から最大2,500円となっていますが、一番契約者が多いであろデータMパック(5GB)で見ると以下のようになります。
- 4年以上:100円/月
- 8年以上:200円/月
- 10年以上:600円/月
- 15年以上:800円/月
元々あった長期利用者への割引特典の対象を拡大した形となっていますが、最低でも100円、ガラケー時代から使っている方だったら800円値引きしてくれるのはデカイですね。
ただし注意点もあり、データシェアパックで家族共有している場合は回線ごとではなく「1グループに対しての割引」になってしまうことは覚えておきましょう。
au
auは先日発表した「au STAR」という会員制サービスの中で、「au STARロイヤル」という長期利用者に対してWALLETポイントを付与する形を取っています。
実際どの程度ポイントが貰えるのか、プランと利用年数で表にしたものがこちら。
実際契約している方が多いと思われる「LTEフラット」と「データ定額5」のポイント付与を抜き出して見てみると、以下のように。
- 4年以上:100 WALLETポイント
- 7年以上:200 WALLETポイント
- 10年以上:300 WALLETポイント
- 13年以上:400 WALLETポイント
- 16年以上:500 WALLETポイント
「このポイントを毎月の通信費用に充当できるんだな…」と思ったらところがどっこい、WALLETポイントのページを見ると最低3,000ポイントからの申し込みが必要なんです。
なにやらややこしい話なのですが、以下のように最低3,000ポイントから6ヶ月に渡って分割して値引きされるようです。
- 3,000ポイントコース (毎月500円分×6ヶ月充当)
- 6,000ポイントコース (毎月1,000円分×6ヶ月充当)
- 12,000ポイントコース (毎月2,000円分×6ヶ月充当)
うーんこれからすると、16年以上使っている人でも今後半年使ってようやく毎月500円割引されるレベルで、4年程度だと割引まで数年必要になるので現実的ではないですよね。
そうなったら、毎日の買い物の中で使ってしまったほうが良いかもしれません。
SoftBank
ソフトバンクの特典は他のキャリアと違って、分かりやすいのが特徴。
2年契約更新をしたユーザーは「500円分のTポイントを2年間毎月プレゼント」もしくは「月額利用料金から2年間毎月200円を割引」を受けることができます。
もらえるTポイントは2年で12,000円分で、毎月の支払いに充当することもできますし機種変時の端末代にも充当が可能となっています。
ただし、プレスリリースの注意書きには「当社が発行する、利用先や期間が限定されるTポイントを予定しています。詳細は別途ご案内します。」とあり、もしかしたらこれで貰えるポイントは通信量の支払いには使えない…なんてオチがないことを祈りたいところ。
毎月の割引・特典の3社比較
ということで3社、毎月の割引・特典について見てきましたがまとめてみると、以下の様な結果に。
結果的にこうやって見るとポイントではなく、直接データ通信料から値引きをしてくれるドコモが一番良いのではないでしょうか。
またソフトバンクは利用年数に関わらず一律である代わりに、貰えるポイントが多いのも特徴。auは持っていない人も多いWALLETカードが前提の上に、毎月の支払いにスグに使えない時点で残念すぎます…。
2年契約更新時の割引・特典
さて毎月の割引に続いて、2年契約更新時に貰える特典を見ていきましょう。
ドコモ
ドコモは2年契約更新時に「ずっとドコモ割コース」であれば、「更新ありがとうポイント」として回線単位で3,000dポイントが貰えます。
ただしこのポイントは通常のdポイントとは異なり、6ヶ月の期間限定ポイント。
「ケータイ料金への充当」「データ量の追加」「ポイント交換商品(商品が当たる抽選含む)」「他社ポイントへの交換」「寄付」には使えないので注意が必要です。
実質的にはdポイントカードを使い、加盟店で使うくらいしかなさそうですね。
au
auは「au STAR」サービスの1つ、「au STARギフト」にて2年契約更新時に3,000円分のギフト券が貰えます。
なぜこれもWALLETポイントにしなかったんだろうと疑問もあるのですが、このギフト券はWALLETモールでの買い物に使えるとのこと。
特定のサイトでしか使えないギフト券となると、結局使わないで終わる…なんてことなりそうです。
SoftBank
SoftBankは2年契約更新時に「3,000円分のTポイント」が貰えます。
現時点では詳細が不明なためなんとも言えませんが、注意書きで「当社が発行する、利用先や期間が限定されるTポイントを予定しています」とあるので、おそらく通信量や端末代には使えないポイントになると思われます。
2年契約更新による割引・特典の3社比較
ということで3社、2年契約更新による割引・特典について見てきましたがまとめてみると、以下の様な結果に。
ここで貰えるのは各社で使われているポイント。そして3社とも利用先が限定される形となっており、3社どこでも変わらないという結果となりました。
その他の割引・特典
最後に比較するのは、毎月および2年契約更新時以外のその他の特典。
ドコモ
残念ながらドコモは、その他の特典はなし。
au
auは「au STARロイヤル」の一つとして、「世界データ定額」24時間分と3ヶ月に1度「最旬の映画コンテンツを1本」。
さらに「長期優待データギフト」の対象が拡大され「LTEフラット」でも4年以上使っていれば、3ヶ月に1度「1GB」が貰えます。
メインである毎月の割引や2年更新の特典が微妙な分、auはその他が充実しているいますね。
SoftBank
SoftBankは「スマ放題」データ定額パックを使っているユーザーに対し、「長期継続ボーナス」として毎月の月額料金に応じて貰えるTポイントの倍率を優遇。
3年目以降から適応で、11年目以降なら5倍にまでなるのはすごいですね。
その他の割引・特典の3社比較
ということで3社、その他の割引・特典について見てきましたがまとめてみると、以下の様な結果に。
単純には比較しずらいですが、SoftBankのTポイントの倍率が増えるのが一番現実的な特典といえるのではないでしょうか。
auはなんとなく色々貰えるので得な気がしますが、パケット通信を使わない人にはデータプレゼントはそこまでうれしくありませんし、その他の特典も使わないまま終わってしまいそうですよね。
3キャリアの長期利用者向けの特典を比較したまとめ
それぞれのキャリアの特典には注意書きも多く、説明が長くなってしまいましたがまとめたものがこちら!
結果的にユーザーにとって恩恵が大きいのは毎月月額料金から値引きをしてくれるドコモで、付与されるTポイントの内容次第ですが、次点でSoftBankといったところ。
残念ながらauは「CHANGE」というスローガンは掲げているものの実質的な割引はほぼなく、貰えるWALLETポイントも使い道が限定的過ぎて微妙という結果に。
ただどのキャリアにも言えることなのですが、「総務省に言われたから、とりあえず長期利用者に向けた施策はしていますよ」としたいが為に用意された感じがしてなりません。
このような状況が続くようでは、今後SIMロック解除を迎えた人から格安SIMに移行する人が増えることも考えられます。
各社には継続的にユーザーが使い続けたくなるようなプランを改めて検討してもらいたいですね…!