こんにちは、yumiです。
今月中旬、Appleは中国最大のタクシー配車アプリ「滴滴出行」に10億ドル(約1,107億円)の投資を発表しました。
Appleが多額の投資を行うならスゴいサービス/会社なんだろうなぁと思いますが、一部では「Appleは出資先を見誤った」などとも言われているようで…。
そこで今回は「滴滴出行」がどのようなサービスを展開しているのか、なぜ批判されているのかご紹介します!
「滴滴出行」ってどんなサービスを展開しているの?
「滴滴出行(ディディチューシン)」は中国最大のタクシー配車アプリ。
「中国版Uber」と説明されることも多いですが、日本では規制により世界に比べて配車アプリはほぼ普及していません。なので簡単に使い方を説明すると、
- アプリを起動→地図上に自分の現在地が表示される
- 行き先を指定
たったこれだけでタクシーを呼ぶことができ、来てくれるタクシーの運転手名や電話番号、車両番号、何分で来るかなどがアプリ上に表示されます。乗車後の支払いは決済アプリでも可能。
この手軽さはもちろんのこと、「滴滴出行」ではいわゆる「白タク(運転手としての資格がない一般人が運転するタクシー)」のサービスもあり、料金も3分の1以下ということで人気を集めています。
現在のユーザー数はなんと3億人以上(!)で昨年の配車回数は14億回を超え、世界的に普及しているUberが6年で達成した数字をたった1年で上回ったそう…。
こうした背景から、Appleのティム・クックCEOは「投資自体も十分な利益を生むと思うが、中国市場についてさらに知見を得たいという動機もある」と多額の出資を決定。
「滴滴出行」はすでにパリス・ヒルトンを起用したキャンペーンをアメリカで行っており、本格的な進出を展開しています。しかしこれについて一部からは「Appleは出資先を見誤ったのではないか」と批判を集めているようで…。
出資先を見誤った?批判が集まる理由とは…
批判が集まる理由、それは「滴滴出行」の利用者が犯罪に巻き込まれる事件が多発しているから。例えば、
- ドライバーが薬物所持で逮捕される
- 利用者がドライバーからわいせつな行為を受ける
などを始め、今月初めにはなんと殺人事件も発生…。
「滴滴出行」に乗車した女性が行方不明となり、ドライバーを取り調べたところ「ひと気のない場所まで車を走らせ、ナイフで脅した。金目のものを奪ってから殺害した」と自供したそうです。
事件を受け滴滴出行は「安全を強化する」とコメントを出しましたが、実際にどのような方法をとるのかは発表されていません。
果たしてAppleの1,000億円を超える出資は吉と出るのか凶と出るのか。結果が分かるまで、そう長い時間はかからないかもしれませんね…。