最近はLINEの普及により使用頻度が下がったメール。とは言えガラケーの友だちに対してやビジネス上では今もよく使われていますよね。
そんなメールですが、そのアドレスに「国際基準」があるのをご存知でしょうか?
実はこの基準に違反しているアドレスは意外と多くあり、さらに違反アドレスを使っているとPCから送られたメールが届かない…なんてこともあるんだとか!
メールアドレスの国際基準?
そもそもメールアドレスとは「abc(ローカル部)@xyz(ドメイン)」で構成されている、電子メールの送信先や発信元を表すもの。
基本的にローカル部には英数字ならなんでも使える…と思いきや、実は使ってはいけないものもあるんです。
インターネットで利用される技術の標準化を策定する組織「IETF」がまとめている技術仕様の提案書「RFC」にてメールアドレスのルールが定められており、ローカル部に使用できる文字は原則として
- 大小のラテン文字(アルファベット)
- 数字
- ! # $ % & ‘ * + – / = ? ^ _ ` { | } ~
- .
とされています。
しかし「$」や「%」が入っているメールアドレスはあまり見たことがないですよね。これはプロバイダや携帯キャリアで利用可能な記号を一部のみに制限している場合が多いため。
そして上記のように使用できる文字の他に「ルール違反(=使えない)」とされているものもあり、
- ( ) < > [ ] : ; @ ,
- 先頭と末尾の.(ドット)
- 2個以上の連続した.(ドット)
- スペース
は原則として使用不可。そのため、
- abc.@xyz
- a..bc@xyz
などは「RFCに違反しているメールアドレス」ということに。しかし驚くことに、一部の携帯メールではこういったアドレスが作れてしまう仕様になっていたんです。
現在ドコモでは「2009年4月1日以降、「.」は「..」などのように連続で使用することや@マークの直前で使用することはできなくなりました」と注意書きがあり、2009年以前は使えていたことが分かります。
またauでは”いつから”という記載はありませんでしたが、以前は「.」の連続使用などが認められていたそう。
もしこのようなメアドを使っていると、「PC側から送られるメールが届かない」などのトラブルが発生することがあるんだとか。
2社とも現在は上記のようなメールアドレスは作れないようになっていますが、昔からアドレスを変えていない!という方がもしいれば、変更することをオススメします…!
ただし上記の「RFCに違反しているメールアドレス」でも、@よりも前の部分を” “(ダブルクオーテーション)で囲めば送れる場合もあるそう。例えば「abc.@xyz」を「”abc.”@xyz」と入力すればOKというわけ。
とは言えメールを送ってくる相手がこの点を知っているかは分かりませんし、いちいち伝えるのも面倒ですよね(;´Д`)
ガラケーとキャリアメールが全盛期だった頃よりも「メールアドレスにめちゃくちゃこだわりがある!」という方は少なくなったとは思いますが、利便性を考えると英数字以外の記号を使うのはなるべく控えた方がいいかもしれません…!