一般社団法人電気通信事業者協会が、「ユニバーサルサービス基金制度」の番号単価改定に伴いユニバーサルサービス料の値上げを発表しました。
これまで徐々に値下げしてきていたのに…携帯電話回線は増えているはずなのに…なぜここに来て値上げなのでしょうか?詳しく見てみましょう!
ユニバーサル料が値上げ!
そもそもユニバーサルサービス料とは、日本全国で提供されている加入電話、公衆電話、緊急通報(110番/118番/119番)をどの世帯でも公平に安定して利用できるよう「維持に必要な費用」として電話会社全体=ユーザーが負担するもの。
この制度は2007年2月より1番号ごとに7円で始まり、2008年1月に6円、2009年2月に8円、2011年2月に7円、2012年1月に5円、同年7月に3円、2015年1月に2円…と、何度か単価の見直しが行われてきました。
「携帯電話の回線数も増えているし、今回も値下げするのかな?」と思いきや、なんと今回は2円から3円への値上げとのこと。
その理由は「電気通信番号の総数の増減を勘案して見直しを行った結果」とのことで、携帯電話の回線数が増えた代わりに固定電話が減っていることが一因となっているのかもしれません。
総務省の資料によると、携帯電話回線契約者数は1990年頃から右肩上がりで2015年には1億5,514万となっていますが、一方で固定電話は2000年頃から携帯電話契約数を下回り、今や2,773万ほどとなっています。
確かに最近では「家族全員が携帯電話持っているし、家電はない」という人も増えてきていますよね。ちなみに…1番号ごとに”たった1円”の値上げですが、1円変わるだけでも
- 現行:2円✕携帯電話加入契約数の1億5,514万=3億1,028万円
- 改定後:3円✕携帯電話加入契約数の1億5,514万=4億6,542万円
と合計で1億5千万円以上も徴収額が上がるので、これはかなり大きな変化Σ(゚Д゚) たかが1円、されど1円…ですね。
ということでユニバーサルサービス料値上げについてご紹介しました。
2016年7月利用分から1円値上げの3円となるので、「毎月同じ金額だったはずなのに…なんで1円増えているんだろう?」とならないよう、ぜひ覚えておいてくださいね!