ども!ともぞうです。
Appleは先日iPhone SEを発表したスペシャルイベントの際に、製品リサイクルに関する取り組みについて発表をしていました。
その一つとして昨年、「再利用のために回収されたApple製品から取り出した素材の総量」に関する報告があったのですがその中身が凄いんです。
回収した素材は主に金属なのですが、皆さんがよく知るあの高価な金属がすんごい量になってるんです!
回収した金の金額は時価で47億円
Appleは環境に関するページにて「電子デバイスが埋め立てごみとして処理されることがないように全力で取り組んでいる」と述べています。
その理由として、「電子デバイスに含まれる貴重な資源を再利用する」「適切にリサイクルされ、人々の健康や環境を脅かさないことを確実にしたい」とのこと。
そんな思いもあってスペシャルイベントでは、iPhoneをリサイクル用に自動で分解するロボット「Liam」が発表されたのは記憶にあたらしいところです。
え?何そのロボット?という方はぜひこちらの動画を御覧ください。iPhoneがロボットによって分解される様子には感動しますよ。
さて全自動のロボットを作っちゃうほど素材のリサイクルに力を入れているAppleなのですが、2015年の実績を見ると、金属の総回収量は27,831トン。
その内訳をよーくみると…なんと金の回収量が1トン。
田中貴金属工業株式会社の日次金価格推移によれば、4月19日現在の金の小売価格は4,706 円だったので、金額に換算するとなんと47億円に!
実際にはこの金を回収するコストもあるのでそのまま丸儲けという訳ではありませんし、製品1台あたりの金の使用量は微々たるものですが、捨てるものから金が取り出せるって現代版の錬金術みたいですねw
今後はそれをさらに効率化する為に作った全自動ロボットを使えば、ネジ1本に至るまで自動で回収し、
部品別にしてくれるんですから、回収コストも多少は改善されるでしょう。
それでもおそらく再利用するコストよりも、まだ回収コストのほうが高いと思われるのですが、それを環境のためとやれるのはAppleの高収益構造のおかげなのでは…なんて邪推してしまいますw
と言っても、捨てるのはもったいないと家に眠っているガラケーやスマホってすんごい量になるので、分別して金属を取り出す画期的な方法を見つけて急成長する企業が出てくる日も来るかもしれませんね。