こんにちは、yumiです。
以前よりお伝えしている、iPhoneロック解除を巡るAppleとFBIの争い。
昨日「FBIが第三者からロック解除方法を入手したとし、22日に予定されていた審問の延期を要請した」とご紹介しましたが…なんとこの第三者、日本企業の子会社という説が浮上しているようです…!
日本企業の子会社がFBIに協力か?
Apple対FBIの争いについて今までの経緯をざっくり説明すると、
- 2015年12月サンバーナーディーノで銃乱射事件が発生
- 死亡した犯人はiPhone 5cを使用していた
- FBI「事件の捜査のためiPhoneのロック解除が必要だけどできない…Appleの協力が必要だ」→任意でAppleに解除を依頼
- Apple「法的根拠がない解除はプライバシーの侵害だから無理」
- FBI「じゃあ連邦裁判所に申し立てするわ」
- 裁判所「AppleはFBIにロック解除の協力をするように」
- Apple「裁判所からの命令は拒否する。これはバックドアを作れと言っているのと変わらない」
- Appleが異議申し立て
- 連邦裁判所で審問が開始される
- FBIが審問の延期を要請←いまここ
というのが現在の状況。FBIが審問の延期を要請した理由は、第三者からロック解除の方法を入手したからと言われています。
そしてこの第三者とは、なんと日本企業の子会社とのこと…!
イスラエルのYedioth Ahronothによるとイスラエルの企業「Cellebrite」がiPhoneのデータ取り出しについてFBIに協力していると見られ、なんとこのCellebriteは、愛知県江南市に拠点を置く通信機器/パチンコ関連機器/ゲームソフトなどを扱うメーカー「サン電子」の子会社なんだとか!
サン電子は1971年に設立され、家庭用ゲームソフトやコンピューターシステムなどを開発。iOSアプリの『歪みの国のアリス』の配信も行っています。
そして2007年にCellebriteの株式を取得し子会社化したそうですよ。
Cellebriteは、「携帯電話買い替え時のデータ移行サービス」や「データのバックアップと復元」を始め「犯罪捜査用システム」の提供もしていますが、今回どのような方法でiPhoneのデータにアクセスするかは明らかになっていません。
以前コンピュータセキュリティでお馴染みの「McAfee」創業者マカフィー氏が「俺がロック解除してやる」と言っていたため、FBIの言う「第三者」はマカフィー氏かと思われていましたが、まさか日本企業の子会社とは…Σ(゚Д゚)
連邦裁判所は、審問延期を要請したFBIに対し「4月5日までに結果を提出するように」と命じているため、4月5日にはまた新たな情報が入ってくると考えられます。詳細については続報を待ちましょう!