ごきげんよう、菊太郎です。
人気SF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」で主人公が訪れる未来が2015年10月21日ということで、各地で話題になりましたよね。
劇中ではタイムマシンを始めとした近未来的な技術が登場していましたが、この作品が公開された1985年はどのようなテクノロジーが存在していたのでしょうか?
そこで今回は映画の舞台になった30年前に、いま現在使われているテクノロジーがどのようなものだったのかを見てみましょう!
30年前には何があったか
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が公開された1985年(未来へ行く第二作目は1989年公開)。ソビエト連邦のゴルバチョフ書記長がアメリカのレーガン大統領と会談を行うなど、世界的にはようやく冷戦の終結が見えてきたころでした。
この頃わが国は昭和60年。昭和天皇もご健在で、中曽根康弘氏が総理を務めていました。
電電公社と専売公社が民営化されたり、初の日本人宇宙飛行士が決定したり、スーパーマリオブラザーズが発売されたりと、日本でもいろいろな事が起こった年。
そんな1985年に、今使われているテクノロジーは当時どういう状態だったのでしょうか?
今回は、かみあぷ的に気になるテクノロジー分野「携帯電話」「インターネット」「Apple」の3つに分けて紹介します!
30年前の携帯電話
この頃の電話はもちろん「固定電話(家電)」が主流。まだまだ黒電話も珍しくない時代でした。
今のように1人1台携帯電話を持つのは考えられない時代でしたが、この年は携帯電話にとって記念すべき年になっています。
なんと、日本初の実用的な携帯電話と言われている「ショルダーホン」がNTTから発表されました。
このショルダーホンは、iPhoneのように片手で持って電話するわけではなく、ショルダーバッグのように肩にかけて持つというもの。
電話機だけで3kgもあったので、携帯に適しているとはお世辞にも言えないものでした(;´Д`)
ただし歩きながら電話が出来るのは今までの電話の概念を打ち砕くほど先駆的だったので、当時は最新技術として注目を浴びていたそうですよ。
30年前のインターネット
1985年、インターネット自体はすでに存在していたもののごくごく一部で使われているだけで、今のように誰もが気軽に使える時代ではありませんでした。
もっと言ってしまうと、コンピュータ自体もマイナーな存在。あくまでも業務用機械と目される事が多く、個人で使うのは考えられない時代です。
ですがインターネットの普及に向けて着実に進んでおり、日本では「電気通信事業法」が施行されて電電公社と国際電電の独占だった通信事業が自由化。ついにモデムが利用できるようになりました。
ただし「インターネットは郵政の収入を減らす可能性があるから、推進すべきではないのでは?」とネットを危険視する声も一部では上がっていたそうです。
また世界初のコンピュータウィルスが誕生したり、今でも使われているメジャーなドメイン「.com」が誕生したのもこの年。
未だに続いているものが、30年も前に誕生したのは興味深いですね!
30年前のApple
この年は、Appleにとっても忘れられない年でした。
そう、1985年は「ジョブズがAppleを追放された年」だったのです。
ジョブズはMacintoshの需要予測を誤りAppleに大損害を与えてしまった事で、自分で興した会社にも関わらずAppleを追放されてしまい…以後10年近くAppleを離れることに。
ちなみにこの年にジョブズは「ネットをするために、人々はコンピュータを買うようになる」と発言。コンピュータもネットも全く普及していなかった時代に予言を残し、見事的中させたことになります。
なおAppleの共同経営者ウォズニアックがAppleを去ったのもこの年。Appleの創業者が揃っていなくなるという、Apple史に残る1年になりました。
と言うわけで、30年前はどのようなテクノロジーだったのかを見ていきました。
30年前だとほとんど何もないイメージでしたけど、意外と今の技術に近いものは存在していましたね。今から30年経った2045年。果たして世界は一体どのように変わっているのでしょうか…?