ども!ともぞうです。
今月のスペシャルイベントで発表されてから話題の尽きないApple Watchですが、アプリなど背景がすべて黒になっていることにお気づきでしょうか?
iPhoneなどAppleの発表してきた製品は今まで標準の壁紙が設定されていましたが、Apple Watchだけはホーム画面やアプリの背景は黒1色になっていて壁紙が使われていません。
なぜAppleがあえて背景を黒に統一しているのか、そこにはちゃんと理由があったんです。
背景色と採用されている液晶方式の密接な関係
AppleのApple Watchページをよーく見ると、背景はすべて黒になっています。
これ、文字盤の視認性の問題だけかと思っていたんですが、標準アプリもすべて背景は黒。
これはサードパーティ製のアプリの場合も例外ではなく、Apple Watchのアプリ開発のガイドラインでは背景は黒を推奨しており、明るい色を使わないよう書かれているそうです。
なぜここまでAppleがApple Watchの背景色にこだわるのか、そのヒントは採用している液晶の方式にありました。
BARRON’S ASIAによればApple Watchのディスプレイはバックライトの光を使う液晶方式ではなく、厚さが薄く低消費電力と言われる有機ELという方式が使われているとのこと。有機ELは1つ1つの画素が発光することで色を再現してます。
その色のコントロールは発光の強弱で調整しており、黒は一番消費電力が小さく白が一番消費電力が大きくなるそうです。同じ方式をディスプレイに採用したスマホで画面の明るさを最大と最小にした場合で比べると、その消費電力は倍近くも違ったようですよ。
ゆえに背景色を黒にするのが一番省電力で、バッテリーを消費しないということになる訳。さんざん不安視されているバッテリーだけに、少しでも消費電力を消費しないようにするためのAppleの工夫ということなんです。
と言っても標準的な使い方で公称バッテリー持続時間は18時間、これから技術的な改善でせめても2 〜3日は充電しなくてもよくなるように早くなってほしいものですね。