AppleのAirTagは持ち物を見つけ出すために便利な道具ですが、カナダで盗難車を国外まで追跡した男性のレポートがあり、話題になっています。
AirTagでカナダから盗難車を追跡したらドバイに到着
CBC NEWSは、カナダのトロントでSUVが盗まれた男性が、AirTagで追跡した事件についてレポート。
SUVの盗難に遭ったのはトロント在住のアンドリューさんで、一昨年2022年に2台の自動車の盗難にあいました。
AirTagで追跡したのは2台目の盗難のときで、盗まれたのは2022年型GMCユーコンXLです。
アンドリューさんは、再び盗難に遭った場合に位置を特定できるように、2つのAirTagを車の中に隠していました。
SUVが盗まれた後、トロント都市圏各地でエアタグが鳴るのをiPhoneで何時間も見ていたとアンドリューさんは語っています。
アンドリューさんは、車両が近隣地域に進入したときにトロント警察とピール市とヨーク市の地域警察に通報しました。
AirTagの1つは、トロント北部のボーンにあるカナダパシフィックカンザスシティ鉄道(CPKC)のターミナルからpingを送信したので、アンドリューさんは、ヨーク地方警察に電話しました。
アンドリューさんは警察官に、AirTagの正確な位置を示すスクリーンショットをテキストメッセージで送信しました。
警察官が車両基地に近づくと、アンドリューさんの2台目のAirTagが同じ場所で発信を開始し、デバイスから発せられたBluetooth信号が警察官のスマートフォンに接続されたことを示していました。
警察官はアンドリューさんにテキストメッセージで、「間違いなく、あのコンテナの1つの中にある」が、「コンテナを開ける権限がない」と伝え、鉄道の民間警察(CPKC)を案内しました。
アンドリューさんによると、CPKCはその夜現場で対応せず、彼の自動車を乗せた列車はその後すぐに出発してしまったとのことです。
8月11日に、AirTagの1台がオンタリオ州東部のスミスフォールズにある操車場から発信され、その3日後にはモントリオール港からも発信されました。
アンドリューさんは再び地元警察に通報しましたが、AirTagは、1カ月近くオフラインになり、9月6日、ベルギーのアントワープにあるヨーロッパ最大の積出港の一つで再び発信がありました。
9月26日、トロントから約1万1000キロ離れたドバイ近郊の港から、AirTagの発信がありました。
アンドリューさんは、アラブ首長国連邦で私立探偵を雇い、ドバイの中古車販売店で自動車を発見しました。
アンドリューさんは、アラブ首長国警察とインターポールの両方に連絡し、車両の回収を依頼していますが、まだ返還されていないとのことです。