iPhoneのタッチパネルが反応しなかったり、操作していないのに勝手にロックが解除されていたり、不安定になることがあります。
専門家がゴーストタッチ(GhostTouch)によるハッキングの可能性を指摘し、話題になっています。
iPhoneのタッチパネルの反応が不安定のときはゴーストタッチの可能性
techradarは、浙江大学 (中国) とダルムシュタット工科大学 (ドイツ) の学者によって発見された、ゴーストタッチ(GhostTouch)と呼ばれるハッキング技術についてレポート。
ゴーストタッチ(GhostTouch)でハッキングされると、iPhoneなどのロックを勝手に解除され、パスワードや銀行アプリなどの機密データにアクセスされます。
当然、勝手に操作されるので、タッチパネルの反応が不安定になったように感じられます。
研究者によると、ゴーストタッチ(GhostTouch)によりハッキングされると、遠隔操作によりマルウェアのインストールも可能になります。
ゴーストタッチ(GhostTouch)でハッキングするためには、攻撃対象のiPhoneなどのスマートフォンと、ハッキング用のハードウェアの距離を40mm以内まで近づける必要があります。
そのため、ゴーストタッチ(GhostTouch)でのハッキングが最もよく行われる場所は、図書館、カフェ、会議室、ロビーなどの公共の場所が多いとのことです。
研究者によると、攻撃者は事前にテーブルの下に機器を準備し、遠隔から攻撃を仕掛けるため、iPhoneなどのユーザーは自分のガジェットがハッキングされたことにすら気づかないかもしれないとのことです。
Googleで「携帯電話のロックが自動的に解除される」というフレーズを検索すると2億900万件以上の結果が表示され、そのうちの一部はゴーストタッチ(GhostTouch)に関するものだろうと研究者は推測しています。
iPhone SE2、Samsung Galaxy S20 FE 5G、Redmi 8、Nokia 7.2を含む9つのスマートフォンモデルがゴーストタッチ(GhostTouch)に対して脆弱であることが確認されているとのことです。
techradarは、ゴーストタッチ(GhostTouch)からスマートフォンを保護する最善の方法は、PINコードや生体認証などを設定することだと伝えています。