昨日、OpenAIが、iOS版ChatGPTアプリをリリースすることを発表しましたが、AppleのApp Storeで複数の偽のChatGPTアプリが発見され、サイバーセキュリティ企業が警告しています。
Apple App Storeで複数の偽のChatGPTアプリが発見
ChatGPTが発表されてからの6か月間で、多くの模倣アプリや詐欺アプリがAppStoreに登場し、セキュリティ専門家が、ユーザーに警告していました。
PHONE ARENAによると、サイバーセキュリティ企業のSophosは、正規のChatGPTベースのチャットボットを装ってユーザーに過大請求し、月額数千ドルの収益を上げている複数の偽ChatGPTアプリを発見し発表。
Sophosによると、偽のChatGPTアプリはマルウェアではなく不正アクセスを目的としたものではありませんが、サブスクリプションへのサインアップを強制し欺いて誘導する低品質のアプリとのことです。
具体的には、無料版はほぼ機能がゼロで、広告が絶え間なく表示され、年間数百ドルかかるサブスクリプションへのサインアップを強制するアプリで、Google Play Storeと Apple App Storeの両方に登録されているとのことです。
Sophosは、偽のChatGPTアプリは無料試用版を提供していても広告や制限が多すぎるため、サブスクリプションを支払うまでほとんど使用できず、有料版に切り替えた後でも機能は不十分で、偽のレビューや、アプリが使用される前や無料試用期間が終了する前にアプリを評価するようユーザーに執拗に要求することによって、アプリストアでの評価をつり上げていると指摘しています。
OpenAIはChatGPTの基本機能をオンラインでユーザーに無料で提供していますが、偽のChatGPTアプリの中には、3日間の無料トライアルの後、1週間あたり6ドル、年間312ドルを請求するものもあるとのことです。
Sophosによると、削除すべき偽のChatGPTアプリは、以下の通りです。
- Open Chat GBT
- AI Chatbot-Ask AI Assistant
- Genie AI Chatbot
- AI Chat GBT Open Chatbot App
- AI Chat-Chatbot AI Assistant
- AI Chatbot-Open Chat Writer など
発見された偽のChatGPTアプリについて、Sophosによると、AppleとGoogleに報告したため一部は削除されたとのことです。
ユーザーは偽のChatGPTアプリを削除するだけでなく、サブスクリプションをキャンセルする必要があり、キャンセルしないと、アプリを削除した後でも引き続き料金が請求されるので注意が必要です。