被害者の口座から預金を盗んだり、iPhoneなどのデバイスから個人データを盗んだり、ターゲットのデバイスをリモートで制御できるようにするマルウェアアプリが、AndroidアプリとiOSアプリで合計203個発見され、ユーザーへ注意喚起が行われています。
AndroidとiOSで203個のマルウェアアプリを発見
PHONE ARENAによると、タイのデジタル経済社会省(DES)と国家サイバーセキュリティ庁(NCSA)は、被害者の電話に大混乱をもたらす可能性のある、AndroidアプリとiOSアプリで合計203個のマルウェアアプリを発見しました。
DESとNCSAは、1月19日にDESの公式Facebookページで調査結果を発表しました。
公表されたマルウェアアプリは、パスワードマネージャー、フォトエディター、PDFスキャナー、インスタントメッセンジャーなど、多くの一般的なアプリのように見え、多岐にわたります。
DESのChaiwut Thanakamanusorn大臣は、すでにGoogleとAppleにこれらのマルウェアアプリをPlayストアとApp Storeから削除するよう要求しているとのことですが、削除はまだされていないようです。
DESは、これらのマルウェアアプリをデバイスにインストールしているユーザーに、直ちにそれらを削除し、ソフトウェアを更新してセキュリティを最新の状態に保つことを強くすすめています。
203個のアプリすべてがPlayストアとApp Storeから削除されたとしても、携帯電話にインストールされている場合は、今すぐアンインストールしない限り、ユーザーの銀行口座から預金を勝手に送金するなど悪用される可能性があります。
すでにアプリをインストールしていて、バッテリーの急速な消耗などの現象が発生し始めた場合や、デバイスの速度が著しく低下したことに気付いた場合は、バックグラウンドで実行する広告詐欺のマルウェアアプリの可能性があります。
203個のアプリのリストは、DESの公式Facebookページで写真で公開されています。