iOS16.3で日本でもiCloudの高度なデータ保護機能が利用可能になりますが、HomePodを更新できなくなるなど問題発生の可能性について、レポートがあり話題になっています。
iOS16.3 iCloudの高度なデータ保護機能でHomePodを更新できなくなるなど問題発生の可能性
iCloudの高度なデータ保護(Advanced Data Protection)機能は、iOS16.2で昨年12月に米国で先行してリリースされ、Appleは、2023年に世界中で利用できるようにする予定であると伝えていました。
今週正式にリリース予定のiOS16.3で、日本を含む世界中で、iCloudの高度なデータ保護機能が利用可能になります。
ドイツのifun.deによると、iCloudの高度なデータ保護機能が利用可能になることで、2つの問題発生の可能性があるとのことです。
1つ目は、iCloudのデータに全くアクセスできなくなるリスクです。
iCloudの高度なデータ保護機能を有効にしている場合、AppleのiCloudサーバーに保存されているデバイスのバックアップにも、エンドツーエンドの暗号化が適用され、iCloudのパスワードを紛失した場合、iCloudの自分のデータに全くアクセスできなくなるリスクがあります。
Appleは、完全に暗号化されたデバイスのバックアップの場合、ユーザーのデータ回復をサポートできなくなることを既に発表しています。
2つ目は、HomePodを更新できなくなる問題です。
If you have advanced data protection on for iCloud and buy a HomePod (that ships with an OS older than 16.2) you won’t be able to set up the HomePod until you update it. Problem is there’s a Home app bug that prevents that. But you can update via a Mac. https://t.co/Nuj60l01Ya
— Mark Gurman (@markgurman) January 19, 2023
Appleの記事で著名なブルームバーグのマーク・ガーマン氏は、Homeアプリにバグがあり、iCloudの高度なデータ保護機能を有効にしてエンドツーエンド暗号化がオンになっている場合、古いバージョンのソフトウェアを実行しているHomePodが更新されないようになっていると伝えています。
Appleは、iCloudの高度なデータ保護が有効になっているときにユーザーがHomePodをセットアップや更新できない場合の対処方法を説明する新しいサポートドキュメントを公開。
iCloudの高度なデータ保護機能を使用すると、Apple IDで使用するすべてのデバイスに一定のソフトウェアバージョンが必要になりますが、16.2より古いOSが搭載されたHomePodを購入した人は、最初に更新が必要であるにもかかわらず、セットアップできません。
HomePod miniの場合、ユーザーはUSB-Cケーブルを介してMacに接続し、FinderサイドバーでHomePodを選択して「HomePodの復元」をクリックすることで、Finder (またはPCのiTunes) を介して更新できます。
フルサイズの第1世代のHomePodと先週発表された第2世代のHomePodにはUSB-Cポートがないため、iOS16.3に更新するために、iCloudの高度なデータ保護を一時的にオフにして、アップデートします。
AppleはiOS 16.3にアップデート後、iCloudの高度なデータ保護を再度オンにすることを提案しています。