Appleは地政学的リスクの影響を小さくするため、現在中国で製造されているiPhone、MacBookなどのデバイスの生産の一部を、アジアの他の国へ移管する計画です。
Appleが2027年までにインドでのiPhoneの製造を大幅に増やすのではないかとレポートがあり、話題になっています。
2027年までにiPhoneの半分はインドで製造?
9to5Macによると、South China Morning Postは、Appleが現在進行中の中国から他国へ生産シフトしていることをレポート。
South China Morning Postは、台湾のDigiTimesを引用し、インドでAppleは現在の5%未満のiPhoneしか製造していませんが、2027 年までに世界のiPhoneの2つに1つを生産する可能性があるとレポート。
2022年4月から12月までのインドのiPhone出荷台数は、2021年の同時期から2倍になり、AppleのMacBookとAirPodsを製造するベトナムのシェアも、中国を含む請負業者が工場を設立するためにベトナムに殺到したため、上昇すると予想されているとのことです。
South China Morning Postは、Appleが中国から他国へ生産シフトしていることの影響を示す兆候として、Goertekの事例をあげています。
中国東部の山東省で2年間、AppleのAirPodやその他のデバイスの音響部品を製造してきたGoertekは、2022年の収益予測を60%引き下げ、主要な海外顧客からスマート音響デバイスの生産を停止するよう要求されたことを理由に挙げました。
Goertekはクライアントの名前を挙げていませんが、ミンチー・クオ氏を含むアナリストは、このデバイスをAppleの AirPods Proではないかと推測していると伝えています。
昨年2022年11月、Appleは、Foxconnの鄭州にある世界最大のiPhone組立工場で新型コロナ(COVID-19)が発生し、iPhone14 ProとiPhone14 ProMaxの出荷について警告を発表するなど、中国でのiPhoneの生産が何度も混乱しました。
Appleは、サプライチェーンの一部を中国国外に移す計画を急いでいると伝えられています。