セキュリティ研究者が、Lightningケーブルを悪用したiPhoneが攻撃される可能性のある方法を発見しました。
現在はこの方法でiPhoneが攻撃されたという報告はありませんが、今後攻撃される可能性があるとのことです。
セキュリティ研究者が発見したiPhoneのLightningケーブルを悪用したWIGHT攻撃
iPhoneのLightningケーブルを悪用したWIGHT攻撃について論文を発表したのは、中国の浙江大学のセキュリティ研究者5名とドイツのダルムシュタット工科大学の研究者2名の7名の研究者グループです。
スマートフォンのタッチスクリーンに実際に触れずにリモートでハッキングしてスワイプする方法を実証しました。
iPhoneを含む6つのスマートフォン、1つのタブレット、2つのスタンドアロンタッチスクリーンパネル、6つの電源アダプター、および13の充電ケーブルで実証実験を行い、すべての機器でWIGHT攻撃が成功したとのことです。
WIGHT攻撃では、Lightning、USB-A、USB-CF、Micro充電ケーブルを介してiPhoneなどの携帯電話の静電容量式タッチスクリーン測定メカニズムに影響を与えながら、フィルタリングされないように充電ケーブルを介してノイズを注入し、ハッキングします。
ユーザーが画面に触れずにゴーストタッチを作成するインジェクション攻撃、検出された正当なタッチ位置を変更する変更攻撃、デバイスが正当なタッチを識別できないようにするサービス拒否攻撃を実現します。
研究者は、攻撃信号は高電圧の交流なので、攻撃者がユーザーに危害を加える危険性があると論文で指摘しています。
Forbesは安全かどうかわからない充電ステーションを使用する場合は、USBデータブロッカーの使用をすすめると伝えています。