Appleの保証プログラムを悪用し、偽物のiPhoneを本物のiPhoneと交換させる手法で、100万ドルをだまし取った男に米国で服役と罰金が言い渡されました。
Appleの保証プログラムを悪用して100万ドルをだまし取った手口
バージニア州マクリーンに住む中国の工学部卒業生であるHaiteng Wu（32歳）は、2013年に米国に移住し、合法的な雇用を確保した後、約3年半にわたるAppleの詐欺計画に着手しました。
Wuは、妻のJiahong Cai、Teang Liuを誘い、偽の身分証明書を入手し、偽名を使用して複数の私書箱を開設。
Wuと他の共謀者は香港のパートナーから、本物の保証期間内のiPhoneに対応するIMEI番号とシリアル番号がついた数百もの操作不能な偽造iPhoneを含む複数のパッケージを受領しました。
その後、偽名を使用し、iPhoneが機能しなくなったので保証期間内に交換する必要があると主張して、偽のiPhoneをAppleに返却。Appleは偽のiPhoneを本物のiPhoneに交換し、Wuは不正に入手したiPhoneを香港を含む海外の共謀者に返送しました。
Appleから100万ドルをだまし取った結果
合計すると、Wuは、Appleから100万ドル近くをだまし取りました。
Wuと彼の共謀者は2019年12月に逮捕され、それ以来Wuは26か月間拘留されていました。
Wuは、2020年5月に、メール詐欺を企てた陰謀の1件について有罪を認めました。
2022年2月1日火曜日に判決が言い渡され、Wuに26か月の服役と、987,000ドルの賠償金と同額の没収金の支払が命じられました。
Wuの妻のCaiは有罪を認め、裁判官は彼女に5か月以上の服役を宣告、Liuも同じ罪で有罪を認め、来月判決の予定です。
Appleの保証プログラムを悪用した他の詐欺事件
Appleの保証プログラムが悪用され、偽のiPhoneを本物のiPhoneに交換する詐欺が発生したのは、今回が初めてではありません。
2019年、中国の工学部の学生であるQuan Jiangも、同じ手口でAppleに詐欺を行い、米国で3年1か月の禁固刑を言い渡されました。
