人気ゲーム「フォートナイト」の手数料迂回システム実装によって発生したAppleとEpic Gamesの訴訟問題。
Epic GamesがApp Storeとそのガイドラインが独占禁止法に違反していないという判決を不服として2022年1月20日(現地時間)控訴しましたが、ホワイトハウスと米国の35州は、Appleに対するEpic Gamesの独占禁止法違反の主張を支持するアミカスブリーフ(法定助言書)を提出しました。
ホワイトハウスと35州が独禁法違反についてEpic Gamesを支持
コロンビア特別区を含む35の州の検事総長は控訴院に、AppleはApp Storeを介したアプリの配布を独占して競争を食い止め続けており、独禁法に違反していると主張しているEpic Gamesを支持するアミカスブリーフを提出。
アメリカ合衆国に代わって司法省反トラスト局は中立の立場から独禁法の見解を表明。
内容は、Appleに対するEpic Gamesの独占禁止法違反の主張と同様のものでした。
控訴審で裁判官はアミカスブリーフでなされた議論を検討する義務があり、Epic Gamesには追い風になりそうです。
Appleは、Epic Gamesの独禁法違反の主張が間違っている理由だけでなく、35の州と連邦政府も間違っている理由を説明する必要が発生します。
アメリカでは各州の検事総長と並んで、活動家グループや学者が「フォートナイト」の開発者Epic Gamesを支援するために法的な議論を行っているそうです。
Appleは3月に応訴する予想。判決までかなり時間がかかる見込みで、iOS版「フォートナイト」がプレイできない状態はしばらく続きそうです。