最近のiPhoneには防水機能が備わっています。そのため、基本的には水濡れしても壊れることはなく、以前よりも安心してiPhoneを使うことができます。
しかし、最近iPhoneをシャワーに浴びせて壊れてしまった人が出てくるなど、防水に対する過信が見受けられるようになったので今回はその辺りを解説していきましょう。
iPhoneの防水は万能ではない
まず、防水にはその性能を表すための記号があります。最初はその記号についてみていきましょう。
例えば、現在最新のiPhone12にはIP68等級と呼ばれる防水性能が保証されています。
この「IP68等級」というのは「IP○X」という風に解釈し、○の数字が防塵に関する記述、Xの数字が防水に関する記述となっています。
つまり、「IP68等級」だと、防塵性能が6、防水性能が8だと解釈できますね。
この6や8という数字の意味はあとで確認するとして、まずはiPhoneの各モデルの数字をチェックしましょう。
各iPhoneの防水性能をチェック
以下が各iPhoneのモデルに対する防水・防塵性能です。
iPhone 7 / plus | IP67 |
iPhone 8 / plus | IP67 |
iPhone X | IP67 |
iPhone XR | IP67 |
iPhone XS / Max | IP68 |
iPhone 11 / Pro | IP68 |
iPhone SE(第2世代) | IP67 |
iPhone 12 シリーズ | IP68 |
iPhone7より以前のモデルは防水ではありません。
また、iPhone XS以降のモデルであればSEを除いた全てのモデルがIP68となっています。
IP67とIP68の実力とは?
上の表からわかることは、iPhoneはIP67または、IP68となっていることです。
それぞれの意味は以下の通りだと考えてください。
まず、IP6○は、粉塵が内部に侵入しないことを意味します。
そして、IP○7は1時的であれば、水没しても内部へ水が侵入しないことを意味し、
IP○8は一定の時間、水没していても内部へ水が侵入しないことを意味します。
結局iPhoneをシャワーにかけるのはOKなのか?
それでは、結局IP○8を備えているiPhoneであれば、シャワーなども一定の時間であれば問題ないのでしょうか?
答えは残念ながら、「問題あり」です。
上記のテストは全て「常温の水」でテストが行われていることに注意してください。
そのため、海水やお湯であればこれらの防水性能は保証されていません。
また、防水性能は時間と共に劣化することがわかっています。
そのため、最初の一年は問題がなくても、経年劣化の影響で2年目だとiPhoneが壊れてしまう可能性があるため慎重になる必要があるでしょう。
皆さんも、iPhoneが防水だからといって積極的に水へつける行為は避けるようにしましょう。