マスクや突然打ち切られた漫画など、様々な商品に目をつけ通常価格よりも高額で取引を行うのが転売屋です。
最近では一部のiPhoneやiPadもその取引の対象になっているようです。
iPadやiPhoneの高額取引が、その原因は?
先日、人気ゲームアプリFortniteを運営するEpic GamesがApp Storeの手数料を回避する方法を提供し始めました。
この手法は、Appleが設定したApp Storeの規約に違反していたため、AppleはすぐにFortniteをApp Storeから削除しました。
さらに、Googleが運営するPlay Storeでも全く同じことが起きたのです。
そのため、現在ではiOSユーザーや多くのAndroidユーザーはFortniteをインストールすることができません。
ここに目をつけたのが転売屋たちです。
Fortniteインストール済みのiPadが転売へ
実は、すでにストアから削除されたアプリであってもiPhoneやiPadで遊ぶ方法はあります。
すでにインストールしたことがある端末なら再インストールができますし、インストール済みであれば当分は遊ぶことができるとみられています。
そのため、現在eBayと呼ばれるネットオークションサイトでは、Fortniteを搭載したiPadが900米ドル(約10万円弱)で取引されているのです。l
これは通常の取引額がおおよそ300米ドル前後であることを考えると三倍の高騰と言えるでしょう。
新しいiPadを購入してしまっては、Fortniteで遊ぶことができません。
しかし、すでにインストール済みのiPadを買ってしまえば問題はないということです。
中古iPhoneが新品定価の二倍以上
また、現在、eBayではいくつかのiPhoneも転売に出されており、価格は64 GBのiPhone 11で1,300米ドル(約15万円弱)を超えています。
iPhone11の通常価格は、例え新品であったとしても7万円程度です。
つまり、定価の二倍近くまで高騰していることがわかります。
もちろん、このような馬鹿げた値段を払ってまで、中古のiPadやiPhoneを購入するのは賢明ではないでしょう。
しかし、このような強気な価格は、需要があるからこそのものなのだということもまた事実です。
そしてまた、AppleやGoogleとEpic Gamesの突然の闘いが多くのユーザーに混乱をもたらしていることも間違いないようです。