1週間ほど前に起こったTwitterの乗っ取り事件ですが、新たな進展がありました。
Twitterは標的にされた130のアカウントのうち36のアカウントに関しては犯人がDMの閲覧も可能だっと結論づけられました。
犯人はツイートの書き込みだけでなくDMの閲覧もできた
7月15日に発生したTwitterのハッキング事件ですが、これまで犯人は内部ツールを使い、全部で45のアカウントのパスワード変更に成功していたことが明らかになっていました。
そして、犯人は乗っ取りに成功した複数のアカウントでビットコインの大規模な詐欺を行いました。
乗っ取りの被害にあったアカウントはオバマ元大統領や、Apple、イーロンマスクなど影響力のあるアカウントばかりです。
そのため、この事件の被害はかなり大きく、被害総額は1200万円にものぼると言われています。
もちろん詐欺事件としては最悪の事件ですが、名だたる著名人のアカウントがこれだけ乗っ取られて金銭的な被害だけで収まったことはむしろ幸運だったのかもしれないという意見もあります。
どのアカウントのDMは閲覧されたのか?
まだまだ不透明な点も多い今回の事件ですが、事件発生当初から乗っ取られたアカウントのDMは犯人に閲覧されていたのかという疑問がありました。
Twitterもこの件についてはこれまで調査中と回答していました。しかし、22日にTwitter社はこの件に関して犯人が36のアカウントに関してDMを取得されていた可能性が高いと結論づけました。
There is a lot speculation about the identity of these 8 accounts. We will only disclose this to the impacted accounts, however to address some of the speculation: none of the eight were Verified accounts.
— Twitter Support (@TwitterSupport) July 18, 2020
同社は「標的とされた130のアカウントのうち最大で36人のDMに犯人はアクセスできたと考えています。」と述べています。
また、この36のアカウントにはオランダの選挙で選ばれた役人、つまり政府関係者も含まれていたようです。
ただし、この一人をのぞいて他にDMを見られた政府関係者はいないようです。
Twitterは今後、標的となったユーザーとは直接コミュニケーションを図っていくと説明しました。
また、閲覧された内容に重要な機密事項が含まれていたのかや、他にDMを閲覧されたアカウントなどについては言及されていません。