今年の秋に発表されるであろうiPhone 12シリーズ、iPhone 11シリーズ登場前後からすでに多数の噂が流れており、最近はだいぶ情報が収束してほとんどのコンセプトデザインや完成予想図が似通った形になってきました。
その中でも未だはっきりしない搭載カメラレンズの数なのですが、昨日Appleに提出された特許から「4レンズモデルは存在しない」可能性が濃厚となりました。
3レンズモデルまで記載
Appleは昨日、iPhoneのカメラモジュールについての特許申請を行いました。
この特許は複数のカメラモジュールを備えたデバイスについて、どのような構造でカメラモジュールを配置し安定化させるかといった支持構造に関する特許となっています。
この特許には実現していない構造も含めて多数の配置方法などが記載されているのですが、確認できる資料では3レンズモデルまでのデバイスに限っているようで、iPhone 12 Proシリーズのみに搭載されると噂になっている4レンズモデルの記載がありません。
Appleは実用しないアイディアレベルの特許も進んで取得する企業であり、もちろんリリースしてから特許を取得する事もあるのですが、基本的に同様の特許はまとめて提出する傾向にあるので、4レンズモデルを想定していない可能性が高いです。
iPhone 12 Proシリーズのみに搭載されると噂になっている4レンズモデルは基本的にAR機能拡張のため、iPad Proに搭載されているLiDARスキャナを搭載すると考えられ4レンズモデルになると想定されたのですが、レンズを伴わない別のモジュールを採用するのかも知れません。
一部情報ではiOS 14のコード内に4レンズモデルを示唆するような画像が出てきたとの情報があるのですが、今までのiPhoneにカメラレンズ部分を説明するような画像が存在しないだけに、なぜ4レンズモデルのみ画像化されているのか?という疑問がありますね。
前述の通りこの特許には実現していないレンズ配置の支持構造も記載されているのですが、円形の支持構造を持つものや同じ角丸四角形構造ながらもモジュールの配置が異なるものが記載されており、Appleが様々な構造をアレコレ試して今の形になった事が伺えます。
Appleがあえてこのタイミングで4レンズモデルを記載しなかったのか、本当に4レンズモデルを想定していないかは我々に確かめる術はありませんが、円形の支持構造などを見るとガラリと変えてくる可能性もありそうな気がしますね。
まとめ
iPad ProはLiDARスキャナを搭載する代わりに望遠レンズを非搭載化して3レンズモデルにしましたが、もしかしたらiPhone 12 Proシリーズも同様に望遠レンズを廃止ないし、広角と超広角の統合などで3レンズモデルに止めるつもりなのかも知れません。
ただし、発売前に情報を出したくないAppleがワザと4レンズモデルを記載していない可能性は0ではないので、公開されたiOS 14パブリックベータ版の調査が進めばこれらもハッキリするかも知れません。