記事内にアフィリエイト広告が含まれます

日本初の薬事承認されたアプリ『CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ』リリースへ

ニュース

日本の薬事承認は他国のものより圧倒的に厳しいそうで、他国で正式に採用されている薬なども全然導入が進んでおらず、俗に「承認格差問題(ドラック・ラグ)」として取り上げられる事も少なくありません。

こうした現状からApple Watchの心電図機能も現時点で公開できないワケなのですが、なんと日本初となる薬事承認されたアプリがついに登場すると話題になっています。

医者が処方するアプリ

株式会社CureAppは昨日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会、医療機器・体外診断薬部会にて自社が開発していた治療用アプリが日本初の薬事承認を得た事を発表しました。

承認を得たのは「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ」で、アプリと併用して使用するCOチェッカーというデバイスも同時に承認されており、名称から禁煙に関係するものであるのがわかりますね。

ニコチン依存症は「身体的依存」と「心理的依存」という2つの要素からなっており、身体的依存には禁煙補助薬が有効であるものの心理的依存には診療以外で手助けする方法がなかったそうです。

その心理的依存をアプリによって治療介入する事によって、診療時に近しい行動変容を促すことで禁煙治療をサポートする仕組みになっているとの事。

また禁煙外来での通院期間である12週間のサポートに加え、その後12週間の計24週間の医療介入も行うそうで、一般的な禁煙外来のみを実践するよりもかなり高い効果が期待されます。

治験は慶應義塾⼤学医学部内科学(呼吸器)教室との協力で2018年12⽉に国内第Ⅲ相臨床試験が完了、治験参加数は584例で有効解析対象が572例、アプリを使用した治験を285例・使用しない治験を287例の2つに分けて比較したそうです。

結果だけ言えば13.4%もの継続禁煙率を確認でき、CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ・COチェッカーによるかなり高い有用性が確認されています。

日本の薬事承認は厳しくこうした製品も非常に世に出にくい状況ではあるのですが、こうした医療関係の有用なものがどんどんリリースされ、治療や管理が難しい傷病もスマホによって治療しやすい世界になると良いですね。

まとめ

まだ薬事承認されたばかりでいつ頃リリースされるかといった情報は発表されていないのですが、日本初の薬事承認を受けたアプリの登場というのは両業界的にもかなり大きなニュースとなっています。

Apple Watchの心電図機能すらまだ解放されていないのですが、今後この事例を機に多くの医療関係アプリなどがリリースされ、コロナをはじめとした様々な医療に関わるアプリが出てくるでしょうね。

LINEMOLINEMO
タイトルとURLをコピーしました