皆さんは2014〜2016年頃に話題になっていた、Google発の組み立て式次世代スマホ計画「Project Ara」をご存知ですか?
これは各モジュールを自由にユーザーが組み立てられるスマホとして話題になり、2016年9月に凍結がリークされていたプロジェクトなのですが、なんと水面下でプロジェクトを進めていた事が明らかになりました。
技術進化で難度低下の可能性
Google発の組み立て式次世代スマホ計画「Project Ara」とは、フレームユニットに自分の好きなモジュールをある程度自由に選択して接続し、自分だけのオリジナルスマホが作れるようになるかなり面白そうな計画でした。
例えば、ハイエンドモデルのカメラ性能が必要なければローエンドモデルに切り替えてコストを抑えたり、ゲーム性能に特化するために他の機能を削ぎ落としてゲームや表示に関係するパーツのみで構成する、といった具合です。
このプロジェクトが実現すれば、人々は自分の本来のニーズに合った適正価格のスマホを入手できるようになるのですが、2016年9月頃に実現が不可能と判断され凍結された、とニュースになっていました。
ところが先日、Googleはこのプロジェクトに関する新たな特許「モジュール式電子デバイス」を新たに取得していた事が明らかとなり、当時「Project Ara」に想いを馳せていた界隈がにわかに活気づいています。
前述の通り、フレームに好きなモジュールを着脱できるので自分好みのスマホを組み上げる事ができ、その上で各モジュールを都度交換すれば最新のスマホに引けを取らないスペックを常に維持する事も可能です。
特許画像では実際にどのようなフレームやモジュールを想定していたのかが説明されており、1つのスマホを18個のブロックと考え、1ブロックスペースが2箇所、2ブロックスペースが4箇所、4ブロックスペースが2箇所用意されているのが確認できます。
モジュールの種類や性能によって必要なスペースは異なりますから、これをある程度計算しつつアセンブリを楽しむような作りにもなっており、まるでゲーム攻略サイトのように「カメラ重視ならこの構成!」「コスパ重視ならこのパーツは外せない!」といったサイトや情報が出回りそうですね。
特許が新たに提出されたからといって必ずしも実現するとは限りませんが、すでに6年近く進められているプロジェクトをGoogleが実現させずに資金を注ぎ続けるとは思えないので、将来的には必ずリリースされるものと考えられているようです。
まとめ
現状のスマホには多くの人にとって、オーバースペックで必要ない機能にまでお金を払っている部分が少なからずあるので、こういったスマホが登場する事は業界的にもかなり良い刺激になると考えられています。
OSがAndroid限定になりそうなところがなんとも残念なのですが、もしリリースしたら筆者はiPhoneと別枠でゲーム特化型のスマホを用意してみたいな、と思いました。