本日未明に開発者向けゴールデンマスター版がリリースされたiOS 13.4、最終調整版がリリースされた事でリリースもいよいよといったところなのですが、どうやらAppleも解決できない重大なバグがある可能性が指摘されています。
iPhoneの設定でモバイルデータ通信量をアプリ毎に確認できるのですが、「削除済みAPP」という項目のモバイル通信量が不自然に増えるという現象が確認されているようです。
iOS 13.4の謎の項目
Appleは以前よりアプリ毎のモバイルデータ通信量を確認できる機能を提供しており、どのアプリでどれだけの通信量を消費しているのか確認でき、定期的にリセットする事で統計をとる事も可能にしています。
この項目の中にはアプリ以外に2つ項目、それぞれ「削除済みAPP」「システムサービス」があり、読んでそのまま「削除済みAPP」は統計期間中に削除したアプリの通信量計、「システムサービス」はApple IDやプッシュ通知などシステムに関する通信量計となっています。
そして今回、iOS 13.4のゴールデンマスター版でAppleが確認しているにも関わらず修正できていないバグがあると指摘があり、かなりの注目を集めています。
そのバグとは「削除済みAPP」の通信量計が不自然に増え、多い時には1日1GB以上の通信を行なっているというのです。
上述の通り「削除済みAPP」は統計期間中に削除したアプリの通信量計なのですが、統計期間中に削除したアプリがなくてもこの項目が表示され、かなりの頻度で実際に通信を行なっている事が確認されています。
統計期間中に削除したアプリが無い以上この項目は「謎の項目」と言わざるを得なく、またどのような通信をしているかも分からず、モバイルデータ通信をOFFにしても増え、端末をリセットしてアプリを追加したり削除したりしていなくても発生するとの報告もあるとの事。
Appleはこのバグの存在を認知しているようですが、どうやらマイナーアップデートでは対応できない重大なバグとなっているそうで、iOS 14のメジャーアップデートで対応されるだろうと開発者間で噂になっているようです。
程度や頻度はユーザーの報告を見る限りバラバラな印象なのですが、このようなバグの存在を知らされるとアップデートするのが怖くなってしまいますね…。
まとめ
単なる表示バグ程度なら気にもならないのですが、実際にモバイルデータ通信量を無駄に消費されているのであれば致命的なバグといっても差し支えないでしょう。
このバグが直されずにリリースされるのであれば、iOS 13.4はアップデートせずiOS 14までスキップした方が安全なのかも知れません。