遂に発売されたAirPods Pro。
今回はそのAirPods Proがどこまで変わったのか?AirPodsと比較しつつ詳細を紹介したいと思います。
AirPods Proだけの特徴
2種類のノイズキャンセリングモード
AirPods Proには2種類のノイズキャンセリングモードがあります。「アクティブノイズキャンセリング」と「外部音取り込みモード」です。
アクティブノイズキャンセリング
外部の音をマイクが感知し、それを元に最適なアンチノイズ機能を使い外部の音を消し去ります。
しかも毎秒200回も調整されるので、かなりのノイズ低減が期待できるでしょう。
外部音取り込みモード
ノイズキャンセリングを一時的にオフにして、周囲の音を聞きたい時は、外部音取り込みモードにサッと切り替えることができます。
すぐそばににいる人と話をする時などに、AirPodsを取り外すことなく、自然な感覚で聞こえるようになります。アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードの切り替えは、AirPods Proの軸部分にある感圧センサーを長押しするだけでOK。一瞬で完了しますよ。
AirPods Proと従来のAirPodsを比較
デザインの違い
AirPods ProとAirPodsのデザインは大きく異なります。
高さがProが30.9mm、AirPodsの方が40.5mmとなっており1cm程度も違います。
しかしながら重さは1.4g、Proモデルの方が重くなっています。しかしながら気になる程ではないでしょう。
チップの違い
AirPods Proは「H1ベースのSiP(System in Package)」、AirPodsは「H1ヘッドフォンチップ」を搭載しています。
Proの「H1ベースのSiP(System in Package)」はノイズキャンセリングを1秒間に200回程度調整する為に外部音をマイクで聴き、自動調整する機能が含まれています。
AirPods(第2世代)の方は第1世代と比べて「Hey Siri」に対応していたり、iPhoneやMacへの接続速度が大幅に向上していますが、Proの方は全てそれらも兼ね備えています。
音質の違い
AirPods Proは発売以来様々なメディアから絶賛されています。
特にノイズキャンセリング機能や音質の向上について触れられることがほとんどですが、コンシューマー・レポートも主にその二つの面で評価しています。
レビューの中で同紙はAirPods Proの顕著な音質の向上を強調しました。
The AirPods Pro sound really good. (…) But the significant improvement in sound paired with the features consumers love from the older AirPods should make this model a serious contender if you’re in the market for a pair of true wireless earphones.
「AirPods Proの音は実に素晴らしい。(略)もしもあなたが真のワイヤレスイヤホンを探している場合、以前のモデルから愛されてきた様々な機能と今回の顕著な音質の改善がAirPods Proを有力な候補の一つにするだろう。」
またAirPods Proの「外音取り込みモード」についても言及しており、ノイズキャンセリングをオフにしていても外音が聞こえにくいAirPods Proの欠点を十分に補っていると評価しました。
そして、最終的にコンシューマー・レポートは75点の評価を下しました。
レイテンシー(遅延)の違い:音ゲーはどうなる?
AirPods第1世代、第2世代では遅延(レイテンシー)が大きく音ゲーに不向きだと言われてきました。
実際Lightningコネクタでつなぐイヤホンと比べると4倍程度遅延があったというデータがあります。
ところがAirPods Proでは公式HP上にH1チップを採用したことで「オーディオ処理のレイテンシが驚異的に低くなりました。」と書かれています。
これが本当なのかStephen Coyle氏が実際に検証しました。
※レイテンシーの調査はマイクが取り込んだ音とユーザーがタップした誤差を記録したものなので、どれだけ0ミリ秒にはなりません。iPhoneのスピーカーの音でプレイした際の誤差が70ミリ秒なのでこの数字が事実上のレイテンシーが0となります。
こちらが検証結果となります。
- AirPods(第1世代):274ミリ秒
- AirPods(第2世代):178ミリ秒
- AirPods Pro::144ミリ秒
レイテンシーは第1世代の約半分、第2世代の2割減といったレベルにまで改善されています。
まだ改善の余地はありますが、Beats Studio3やソニーのWH-CH700Nと比べて大きな差があることが分かります。
とは言え、レイテンシーの存在自体はあるので音ゲーや格闘ゲームをプレイする際にはワイヤレスイヤホンはまだまだ不向きなのかもしれません。
操作の違い
AirPods Proはノイズキャンセリングのモードをコントロールセンターで切り替えることが可能です。
またAirPodsと違って、柄の部分を押すことで曲のスキップ等ができます。
AirPods Proの操作の仕方
- 1回押して再生、一時停止、電話に応答
- 2回押して次の曲にスキップ
- 3回押して前の曲にスキップ
- 長押しでアクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを切り替え
「Hey Siri」と話しかけるだけで、曲の再生、電話の発信、経路のチェックなどの操作が可能
AirPodsの操作の仕方
AirPodsはポンポンとダブルタップすることでしか操作はできません。
- ダブルタップで再生、次の曲にスキップ、電話に応答
仕様を比較
AirPods Pro | AirPods(第2世代) | |
ノイズキャンセリング |
有り
|
無し |
チップ |
H1ベースのSiP(System in Package) |
H1ヘッドフォンチップ |
本体のサイズと重量 |
高さ:30.9 mm |
高さ:40.5 mm |
充電ケースのサイズと重量 |
高さ:45.2 mm |
高さ:53.5 mm |
Hey Siri |
常にON |
常にON |
再生時間 ※ケースを使って複数回充電した場合 |
24時間以上 | 24時間以上 |
再生時間 ※1回の充電 |
最大4.5時間 ※ノイズキャンセリング機能をオフにすると5時間 ※5分の充電で1時間再生可能 |
最大5時間 ※15分間の充電で最大3時間の再生時間 |
充電ケースの充電方法 | Qi規格のワイヤレス充電とLightningケーブル充電 | Qi規格のワイヤレス充電とLightningケーブル充電 |
同梱されているもの | AirPods Pro Wireless Charging Case シリコーン製イヤーチップ(3サイズ) Lightning – USB-Cケーブル マニュアル |
AirPods Wireless Charging Case Lightning – USB-Aケーブル マニュアル |
価格の違い
AirPods Proは27,800円(税別)、AirPodsは17,800円からとなっています。
価格差は1万円です。
ですが、Proと同じワイヤレス充電ケースのものだと22,800円なのでそれほど高くは無いかもしれません。
まとめ
待望のノイズキャンセリングモード搭載のAirPodsが登場しました。
少し高い気がしますが、価格相応の機能がありそうです。ノイズキャンセリングモードを使うことで仕事や勉強が捗りそうですよね。
→AirPods Pro実機レビュー!学生・社会人の効率を上げる感動的なライフハックガジェットでした
→→AirPods(Pro)のお手入れ、掃除する方法【画像有り】
気になる方はAppleのHPをご覧ください。