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「AltStore」脱獄しなくても使えるAppleが審査しないiOS用アプリストアが公開される

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iOSは基本的にApp Storeからのみアプリをインストールできるようにする事で、第三者からユーザーへの攻撃を根本から不可能にし、安全なスマホOSとしてのブランドを確立してきました。

しかし最近になって、「Appleが提供する機能」を利用してApp Store以外のiOSアプリストア「AltStore」がリリースされ問題となっています。

AltStoreとは?

オーストラリアでiOS系のアプリを開発しているライリー・テストー氏は先日、Appleが公式にリリースしている機能だけを応用して作られたサードパーティ製アプリストア「AltStore」をリリースしました。

上記の通りAppleが公式にリリースしている機能のみで作られており、違法な仕組みなどは組み込まれておらず、専門家らはこの「AltStore」をAppleが自社のサービスを変更するだけで使用停止に追い込むのは難しく、また違法な事をしている訳でもないのでほぼ干渉できないだろうと話しています。

このストアが開発された背景には、Appleがアプリの市場を不当にコントロールしているとか、開発者が苦労して生み出したアイディアを盗み自社アプリとしてリリースして当該アプリを排除する、といったAppleの独占独裁的な動きを危惧して生まれました。

建前としては非常に立派で賛同者も非常に多いのですが、こんな綺麗事だけでこのアプリストアが開発された訳ではないのは、勘の良い読者ならお気づきかと思います。

実はこのストアではエミュレーターと呼ばれる、家庭用ゲーム機などのゲームを違法コピーしてiPhoneなどのアプリとして作り直されたものが横行しており、先ほどの建前に対して「本音」と呼ばれ問題視されています。

特に任天堂関係のゲームのエミュレーターが多数リリースされているそうで、ユーザーは基本的に無料か買い切りでこれらのエミュレーターをiPhoneにインストールでき、海賊版ゲームを楽しんでいる事になります。

開発者であるライリー・テストー氏の思いがどこまで本気かは定かではありませんが、こうした状況が生まれている以上彼が開発した「AltStore」は完全にクリーンなもの、とは言い難いですね。

Appleの今後の動き、こうした現状にライリー・テストー氏がどのような対策をとっていくのが、注目が集まっています。

まとめ

以前はPC(特にWindows)環境でエミュレーターが問題視されていましたが、それはスマホやタブレットに移行しよりユーザーの多い問題としてこれからどんどん対策が進められていくでしょう。

無料で正規ゲームがプレイできるエミュレーターは大変魅力的ですが、こうしたソフトが蔓延する事で開発者らに本来はいるはずの利益が回って来ず、あわや倒産といった最悪の事態もあり得ますので、良心ある読者の皆様はこうしたソフトを利用しないようにしましょうね。

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