最新モデルのiPad Proやグーグルが販売するPixel 2/3にも採用されているUSB-Cですが、実はそのUSB-Cをイヤホンジャックに変換するアダプタには2種類あることを知っていましたか?
特に、USB-Cが搭載されたiPad Pro 11インチ/12.9インチ(第3世代)モデルでは「3.5mmヘッドフォンジャック」が廃止されたため、一般的なイヤフォンやヘッドフォンを直接接続することができません。
そうなると、次に発売されるiPhoneにもUSB-Cが採用されイヤホンジャックは搭載されない可能性が高くなっていますが、この変換アダプタは間違ったものを選べば最悪まったく使えない可能性があるので要注意ですよ!
今日はその違いについて紹介していきます。
実は2種類ある変換アダプタ
USB-Cを3.5mmのイヤホンジャックに変化するアダプタは「アナログ型」と「DAC内蔵型」の2種類あります。
とりあえず絶対に覚えておいて欲しいことは「アナログ型」の変換アダプタは使える端末が限られているということです。
そして、残念なことに、iPad Proはこの「アナログ型」に非対応のタブレットです。
一方、「DAC内蔵型」はアナログ型の変換アダプタに対応している端末も含めてほぼ全ての端末で利用できるようになっています。
そのため、自分の使っている端末がどちらか分からない場合は「DAC内蔵型」の購入をお勧めします。
アナログ型の特徴
もう少し詳しくみていくと、アナログ型の変換アダプタはUSB-Cポートからアナログオーディオ信号を取り出し変換するため、逆に言えば、アナログオーディオ信号を出力できる機器にしか対応していません。
そして、USB-C搭載の端末がこの機能をつけるかどうかは任意になっており、現状iPadなどは対応していません。
ちなみにGoogleはこのタイプの変換機能を端末へつけることは非推奨としており、今後も多くの端末で採用されないことになるでしょう。
しかし、一部の端末、例えばSONYのエクスペリアなどには搭載されているため、アナログ型の変換アダプタは日本でも存在しています。
DAC内蔵型の特徴
こちらはUSB-Cから流れるデジタル信号をオーディオ信号として取り出し、DACチップでアナログ信号に変換することでイヤホンに音を出力しています。
そのため、デジタルオーディオ信号の行っているUSB-Cポートが備えられたスマートフォン/タブレットではほぼ例外なくDAC型は動作すると言えるのです。
DAD内蔵型の変換アダプタはほぼ全てのスマホ/タブレットに対応しているため、こちら側の変換アダプタを買っておけばまず間違いありません。
また、HUAWEIのスマホ/タブレットは音の遅延が大きいという話もありますが、DAC内蔵型の変換アダプタを使うと遅延がましになるようです。
USB-C搭載のiPad Proもアナログオーディオ信号を出力していないため「アナログ型」には非対応ですが、「DAC内蔵型」がiPadには対応しています。
購入する時に2種類を見分ける方法は?
そうなってくると気になるのはその二つの見分け方ですが、「アナログ型」も「DAC内蔵型」の変換アダプタもそれ自体の見た目には違いがありません。
そのため、DAC内蔵型の変換アダプタを買う一番確実な方法はApple純正の変換アダプタを購入することです。
Apple純正の変換アダプタはDAC内蔵型で、Appleのオンラインストア、Amazon、家電量販店の店頭で売られているためどこからでも手に入れられるのではないでしょうか。
ただし、Amazonで購入される場合は、偽物に注意する必要があります。定価に比べて値段が安すぎる場合はすでに怪しいですが、偽物を掴ませてぼったくりをしているところもあるので、くれぐれも販売元の確認はしっかりと行ってください。
Apple公式ストアの価格は1000円(税抜き)になっています。
それ以外の選択肢を検討する場合は、購入する商品のパッケージ裏側をしっかりと確認して「DAC搭載」などの文言が確認できるものを購入しましょう。