スマホの使い過ぎは以前から問題となっており、ストレートネックや不眠症がスマホを原因に現代人に広まっている、というのはよく聞く話ですね。
そんなスマホの使い過ぎによる新たな症状についての情報が拡散しており、どうもスマホを使いすぎると角が生えてしまうという情報のようなのですが、本当にスマホの使い過ぎで角が生えたりするのでしょうか?
後頭部にツノ生えるらしい
オーストラリアのサンシャインコースト大学に在籍する研究者、デビッド・シャハー氏とマーク・セイヤーズ氏は昨年、外後頭隆起の外骨腫についての研究結果を発表しました。
外後頭隆起とは頭蓋骨の後ろにある突起部分、外骨腫とは骨組織に発生する硬い腫瘍で、公開されているレントゲン画像を見る限りは「後頭部から角が伸びている」ように見えるものです。
最近になってこのレントゲン写真とともに、オーストラリアやアメリカの複数の有名メディアが「スマホのし過ぎで角が生える」という記事を公開・拡散し始めており、注目を集め始めているようです。
スマホのし過ぎで体や心に様々な影響を与えることは近年の研究で少しずつ明らかになってきているのですが、本当にスマホのし過ぎで後頭部に角なんか生えるのでしょうか?
<pその答えは「ほぼNO」といえる内容で、ほぼデマ情報として取り扱っても差し支えないでしょう。
というのも、公開された論文では「スマホやタブレットによる異常な姿勢が関連しているかも知れないと仮定」と書かれており、論文で結論付けられているワケではなく、原因は未だ不明となっています。
また「総人口に対する有病率」は実に33%にも及んでおり、3人に1人が発症しているレベルの症状について「スマホが原因」とするのは、普及年数的にも無理が感じられる内容です。
一部のメディアが論文に目をつけ、話題性のために「スマホやタブレットによる異常な姿勢が関連しているかも知れないと仮定」を「スマホのし過ぎで角が生える」に置き換えた、というのがこの話の顛末なんでしょうね。
論文については下記リンクURLで一般公開されており、英語の長文となりますが一読すればこの噂がデタラメであるのは誰の目にも明らかになるかと思います。
まとめ
読者を得るためや注目を集めるためにあれやこれやするのはメディアの宿命ですが、その為に一般公開されている学術資料の内容を捻じ曲げて拡散するというのは、研究者にとっても読者にとってもただただはた迷惑な話でしたね。
スマホのし過ぎが原因ではないと言い切れないものですが、統計結果的にスマホ歴が一番長いであろう30代の有病率が15%未満である事を考えると、もっと別の生活要因が原因であるような気がしてきますね。
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