先月、サムスンは閉じるとスマホ、開くとタブレットサイズになる折りたたみスマホ「Galaxy Fold」を満を持して発表しましたが、どうやら技術的にはまだまだ課題はありそうです。
サムスンはディスプレイのシワに対する対策を検討中か
先月22日にサムスンは、満を持して折りたたみスマホの「Galaxy Fold」を発表しました。
今までにない挑戦的な製品だけに価格も1,980ドル(約22万円)と手軽に手がでる製品ではありませんが、やはり注目なのは液晶の折りたたみ部分はどうなっているか?という点。
しかしながら発表時の端末の壁紙がちょうど折り目になる部分が黒いデザインとなっており、その詳細は確認できませんでした。
というのもサムスンよりも一足先に昨年11月、アメリカ・香港・中国に拠点を持つ「Royole」が、世界初の折りたたみスマホを発売したものの、ディスプレイにはシワが出てしまっておりその出来は微妙という声もあったからなんです。
This is the “world’s first foldable screen phone” released by Rouyu Technology, which will use the Snapdragon 8150 processor, but its design is very rough, just to seize the “first”, this is a futures product. pic.twitter.com/M0v9o2z0Bw
— Ice universe (@UniverseIce) 2018年10月31日
多少丸められるディスプレイは今までも出ていましたが、流石に完全に二つに折りたたむとなると当然折り目部分はどうなるのかは気になりますよね。
サムスンはその後の「Galaxy Fold」を展示する際にもショーケースに入れており、実際に手にとってその折り目部分を詳細に見る機会はなかったのですが、先日YouTubeで肝心な折り目部分が確認できる実機動画が公開されていたんです。
それがこちら。
注目は、冒頭のシーンの黒い壁紙にうっすら中央に浮かび上がる折り目です。
今までは公開されていた映像では分からなかったのですが、どうやらうっすら筋のようなラインが入っており、開いた時に完全にフラットなディスプレイ面とはいかないようです。
当然まだまだ発展途上の技術といいますか、分野の製品ですのでどうしてもこのような製品課題はあるのは致し方のないことなのですが、Bloombergよると1万回の開閉でディスプレイのシワが出始める可能性があるとのこと。
ある調査によるとスマホユーザーのロック解除回数は25〜150回と言われており、仮にその半分開いて使うと仮定すると半年〜1年ちょっとでディスプレイにシワが入るという計算に…。
しかもBloombergよるとこの問題はサムスンも把握しており、改善を検討しているだけでなく無料のディスプレイ交換プログラムも検討しているそうです。
この話がどこまで本当かは分かりませんが、少なくとも先程の動画に写っている端末がそんなに長い期間使用しなくても、折り目部分にはラインが入ってしまっていることからも折りたたみ液晶にまだまだ課題があるのは間違いなさそうですよね。
新しい技術の端末が完璧ではないというのは致し方ないところではありますが、これで1,980ドル(約22万円)となると「Galaxy Fold」はなかなか勇気のいる買い物になりそうです。