Phone11シリーズ以降に採用されているWiFi6ですが、皆さんはWiFi6をご存知ですか?
今日はWiFiについての基礎知識を分かりやすく解説していきます!
そもそもWiFiとは
WiFi=無線LANではなく、あくまでWiFiは「無線LAN」の規格の一つです。
インターネットが登場した当初はネットに接続するためにパソコンとルータをLANケーブルで繋ぐ必要がありました。
これが「有線LAN」と呼ばれるものです。
しかしこれではノートパソコンなどを使う時に不便だということで、ケーブルを使わずに電波を利用してネットに接続する「無線LAN」が生まれましたが、ここで問題が起こります。
無線LANの考えを取り入れた商品を各社が作り始める時に、それぞれ別々の基準で作り始めてしまったため、ルータと違う会社の端末を買うと無線LANが使えない、ということが頻発していました。
この状況を改善すべく生まれた、無線LANの統一規格の一つが「WiFi」というわけです。
WiFi Allianceというアメリカの業界団体が、国際標準規格に従って作られているかをチェックし、クリアした製品には「WiFiマーク」を付与することで、無線LANの規格の統一を推進しました。
そのおかげで今の私たちはどの製品を購入しても、WiFiマークがついていれば細かい規格などを気にせず無線LANが使えるわけです。
今のWiFiの規格は?
現在のWiFiは2.4GHzと5GHzの周波数帯を利用しているものがほとんどです。
皆さんの家のルータもこの二つともに対応している可能性が高いです(詳しくはルーター本体や説明書に書いていますのでチェックしてみてください)。
2.4GHz帯は壁などの障害物に強いが、電子レンジなど多くの家電製品が同じ周波数を使っているため電波干渉を受けやすいといったデメリットがあります。
Bluetoothスピーカーの近くで電子レンジを使うと音が乱れるのも2.4GHz帯の電波干渉が原因です。
一方、5GHzはその逆で電波干渉は少ないですし通信速度も早いのですが、障害物に弱く遠くまで届きにくいというデメリットがあります。
また、2.4GHz帯や5GHz帯に関わらず、規格によって転送効率が異なるため通信速度も変わってきます。
そしてこれらの通信規格には当然それぞれの名前があります。
WiFi6の登場
現在の主流は802.11ac(5GHz)ですが、それ以前には802.11a(5GHz)、b(2.4GHz)、g(2.4GHz)、n(2.4GHz/5GHz)などがありました。
これらの規格の名前ですが、一般の人にはかなり分かりにくいものになっています。
そこで最近、一般人にも分かりやすい名前にしようということで、新しく採用されたWiFiの規格の名前がWiFi6というわけです。
つまり、WiFi6とは何かと聞かれれば、答えは「新しいWiFiの通信規格IEEE 802.11axの名称」となります。
WiFi6特徴
では今回新しく登場したWiFi6の特徴を紹介していきます。
まず気になるスピードですが、WiFi6では大幅に強化されており、最大で10倍、最低でも4倍はスピードが上がるとされています。
環境が整えば8Kのストリーミング放送も可能になるそうです。
もう一つの特徴は省エネ化です。
多くの人は基本的に家でスマホやパソコンをWiFiにつなぎっぱなしにしていると思いますので、これは地味にありがたい改善点と言えるでしょう。
また同じ周波数帯のチャンネルをより細かく分割するようになるため、同時接続が可能な台数も強化されているようです。
そのため、家族同時に使っても通信速度が落ちにくくなるわけです。
WiFi6を使うのに必要なもの
この魅力的なWiFi6の恩恵を最大限受けるためにユーザーが用意すべきものは、WiFi6に対応したルータと、同じくWiFi6に対応したスマホなどの端末、それからWiFi6を活かしきれるほどの速度があるネット回線などです。
しかし、これらはハード、ソフト、ネットプロバイダなどが協力して普及に取り組まなければいけません。
WiFi6対応の商品はiPhone11シリーズ、iPhoneSE(第2世代)以降。
WiFi6は過去の規格の製品にも対応しています。
まとめ
今までのWiFiの名前は分かりにくいものでしたが、一目でわかるような名前に変わったおかげで現在ではルーター選びもよりスムーズになりましたね。
WiFi7の登場は2024年頃と言われています。
もしこの記事でWiFiの規格に興味が出た方は家電量販店などで、ルータのパッケージをチェックするのも楽しいかもしれません。