警察庁はスマホのアプリを活用して、声が出しにくい状況でも通報できるようにするアプリを全国の警察に導入するようです。
チャット形式で警察官とのやり取りも可能に
NHKニュースによれば、警察庁はスマホの画面に触るだけで通報できるアプリを来年度から全国の警察に導入すると伝えています。
iPhoneではiOS 11より「スリープボタンと音量+ボタンを長押し」もしくは「スリープボタンを5回連打」で緊急SOS機能として110/119/118に発信できる機能が追加されていましたが、これはあくまで電話を掛ける機能。
それに対して今回警察庁が導入を進めるアプリは、簡単に通報できるだけでなくチャット形式でのやりとりが可能のようです。
警察庁によりますと、このアプリはスマートフォンの画面に触れるだけでその地域を管轄する警察本部の通信指令とつながり、「LINE」のようなチャット形式で警察官とやり取りすることができます。
現場や被害の状況などを写真で送ることが可能なうえ、GPS機能を使えば通報場所を警察が即座に把握することもできるということです。引用元:NHKニュース
警察庁としてはとしては聴覚や言語に障がいのある方で通報が困難な方だけでなく、通話できない状態での通報も想定しているとのこと。
聴覚障害などがある人のほか、DV=ドメスティックバイオレンスやストーカーの被害者など、加害者が近くにいて声を出しにくいケースでの利用も想定しているということです。
引用元:NHKニュース
警察庁はすでに東京都限定にはなりますが、聴覚や言語に障がいがあるなど通報が困難な人向けに『警視庁110番サイト通報アプリ』をリリースしておりアプリだけで通報が可能なほか、
チャットでのやり取りも可能となっていました。しかしながら、現在のアプリは住所など細かい内容の入力が必要となっており、チャットまでたどり着くまで時間がかかるのが難点。
今回のNHKニュースからすると、「画面に触れるだけで通報」を強調しているので、通報からチャットでのやり取りまでも簡単にした形で出すと思われます。
これで今まで110番通報が難しかった状況での通報も可能となることで利便性の向上することが望まれますが、簡単になることで緊急を要さない通報やいたずらが増えるといったことにならないこといいんですけどね。
2018.8.20 13:30追記
記事内にて警察庁と表記するところを、警視庁と表記していました。お詫びして訂正いたします。