先日、宅配業者を名乗るフィッシング詐欺が流行しているので注意が必要だとお伝えしました。
被害に遭ってしまうと「キャリア決済サービス」を悪用され、身に覚えの無い請求が来てしまいます。
そんな被害を最小限に抑えるため、今回は「キャリア決済の設定変更」についてご紹介。あまりキャリア決済を使わない方は、利用停止の設定にしておくのがいいかもしれません。
「キャリア決済サービス」とは
「キャリア決済サービス」とは、大手3キャリアが展開する決済サービスの総称。商品の代金を携帯電話の通信料金とまとめて支払うことができるというものですね。
クレジットカード番号のなどの入力が不要で、手軽に利用できる事から人気のあるサービスです。
しかし以前お伝えした通り、フィッシング詐欺の被害などに遭うと不正利用されて、勝手に商品を購入されてしまう可能性があります。
先述の宅配業者を名乗る詐欺の事例では、おそらくですが犯人は捨てApple IDを用意し、フィッシングサイトから得た電話番号と認証コードを捨てApple IDに紐づけてキャリア決済を利用したのではないかと考えられます。
そのため、あらかじめユーザーがキャリア決済の限度額を変更・もしくは利用停止の設定をしておくことで予防策として機能すると思われます。
「キャリア決済サービス」は正しく使いこなせれば便利な機能ですが、普段クレジットカード決済がメインでキャリア決済はあまり使わないという方は、不正利用されないために今一度設定を見直しておくといいかもしれません。
というわけで、キャリアごとに決済サービスの設定変更方法をご紹介。
主にこの2つについて記載しています!
- 利用可能限度額の変更方法
- キャリア決済の利用停止方法
「キャリア決済サービス」の設定変更方法
キャリア決済サービスの代表的なものはau, docomo, ソフトバンクの三社。順番に見ていきましょう。
auかんたん決済 (au)
「auかんたん決済」では、利用可能限度額は年齢によって制限されています。
20歳以上の方は支払状況などによって利用可能限度額が変動するのですが、自分で限度額を制限する事もできます。
「au ID TOP」 → 「auかんたん決済メニュー」 → 「利用限度額の変更」から変更可能。
明らかに使わない枠も利用可能にしていた方は、この機会に限度額を引き下げておくといいかもしれません。
また、「auかんたん決済」を全く利用しないという方は、この機能を停止しておくと万が一の時にも被害を抑えられます。
「au ID TOP」 → 「auかんたん決済メニュー」 → 「利用制限設定」から「auかんたん決済」を利用停止にできますよ。
spモード コンテンツ決済サービス (docomo)
「spモード コンテンツ決済サービス」も年齢によって限度額が設定されており、未成年は一律月額一万円以内。
20歳以上の場合には契約期間によって利用可能な限度額が変動し、長く利用しているほど多くの金額が利用できるようになっています。
また特に設定を変更していない場合には、自動的に上限が引き上がっていくのでご注意を。
こちらも、限度額を制限したい方は設定を変更しておきましょう。
「dメニュー」→「My docomo(お客様サポート)」→「料金」→「商品など購入履歴の確認【決済サービスご利用明細(spモード決済・ドコモ払い/d払い)】確認する」→「ネットワーク暗証番号を入力」→「電話料金合算払い【限度額設定変更】」から限度額を変更する事が可能です。
spモード コンテンツ決済を全く利用するつもりが無い方は、利用を停止する手続きをしておくと安心。
「My docomo」→「契約内容・手続き」→「支払方法の変更などご利用料金関連サービス【spモード コンテンツ決済】」→「お手続きする」から手続きが可能ですよ。
ソフトバンクまとめて支払い (ソフトバンク)
「ソフトバンクまとめて支払い」についても、年齢によって限度額が制限されています。
ソフトバンクまとめて支払いについても限度額を自分で設定可能。
「My SoftBankメニュー」 → 「安心・便利」 → 「ソフトバンクまとめて支払い 安心設定」→「ご利用可能額の設定」→「設定する」から設定を変更しましょう。
また完全にこの機能の利用を停止したい場合には、「My SoftBankメニュー」 → 「ご利用可能額などの設定」→「ご利用制限」→「制限する」から利用停止の設定をどうぞ。
3キャリアとUQモバイル(au)、ワイモバイル(ソフトバンク)をお使いの方は、上記3つのキャリア決済サービスが利用できるようになっている場合が多いので、念のため設定内容を確認しておいてはいかがでしょうか。
「キャリア決済サービス」は便利なサービスですが、普段からあまり使わないという方はこれを機に設定を変更しておくのもアリかと思います。