いつでもどこでも利用されるスマホや携帯電話、その使用頻度ゆえに紛失してしまう事案が後を絶たないのですが、紛失する事で別の事件に発展する事も少なからずあります。
先日拾った携帯電話のデータを利用し、持ち主を脅迫するという事件が発生したそうなので、iPhoneでできる対策と合わせて紹介させていただきます。
犯人「脅迫はしていない」
昨年11月頃、都内で働く男性が電車内にショルダーバッグを忘れてしまい、それを山本朋亮容疑者(52)が拾って持ち帰るという事件が発生しました。
容疑者はその後、バッグ内にあった携帯電話のロックをどうにか解除したようで、今年3月16日〜4月5日の間に所有者を脅迫した容疑で逮捕されています。
調べにより山本容疑者は所有者に対し、携帯のメール画面を撮影し印刷したものを自宅に送付したり、メールや電話で「あなたの情報をネット上に拡散させる」「現金200万円を池袋まで持ってこい」などと脅迫していたそうです。
犯人は4月5日、受け渡しの為に指定された東京メトロ池袋駅のコインロッカーを開け、荷物を出そうとしたところを警察によって逮捕されたとの事ですが、「脅迫はしていない」と容疑を否定しているとの事。
落とした時点から3月16日にかなりの時間がある事から、ロックされていた携帯電話を何らかの方法で不正にロック解除し、犯行に及んだものと思われます。
こういった被害に遭わない為にはスマホを紛失しない事が最良ではあるのですが、何かの拍子に紛失してしまう事は絶対に無いとは言い切れないので、iPhoneでできる紛失対策を必ずしておきましょう。
もしもの時の「iPhoneを探す」
iPhoneや場合「iPhoneを探す」機能を有効にする事で、仮に紛失してしまった場合などに下記のような解決策を得る事ができます。
- 「iPhoneを探す」で探す
- 「紛失モード」を実行する
- iPhoneを遠隔消去する
まずは事前に必要な、「iPhoneを探す」を有効にする方法から見てみましょう。
有効にする手順は「設定」▶︎「Apple ID(一番上のユーザ名)」▶︎「iCloud」▶︎「iPhoneを探す」にある、「iPhoneを探す」のスイッチをオンにするだけで大丈夫です。
スイッチをオンにした時に現れる「最後の位置情報を送信」もオンにしておくと、何らかの理由で電源が切れたiPhoneの最後の位置情報も確認できるようになります。
1つ目の「『iPhoneを探す』で探す」ですが、これは他のスマホやPCでブラウザからiCloudにアクセス、またはiPhoneやiPadの『iPhoneを探す』アプリからiPhoneの現在位置(または最後の位置)を確認可能。
紛失してすぐ気づいた場合は、なるべく早くにiCloudやアプリから『iPhoneを探す』の位置確認を行えば、何事もなく回収できる確率も高いでしょう。
2つ目の「『紛失モード』を実行する」では、iCloudから端末に向けてメッセージを表示させたり、低電力モードに切り替えたりする事が可能です。
こちらもiCloudやアプリから利用できるので、『iPhoneを探す』で探して見つからない場合はなるべく早く実行し、メッセージで拾ってくれた人にお願いしたり、低電力モードでできるだけ位置を追跡できるようにしておきましょう。
最後の「iPhoneを遠隔消去する」ですが、一定期間どうしても見つからなかったり、あるいはどうしても他人に見られたくない情報がある場合に、遠隔操作でiPhoneを完全に消去する事が可能です。
今回の事件のように恐喝などに発展する例は少ないとは思いますが、ありえないとは言い切れないので2〜3日経っても見つからないのであれば、データが惜しくても消去してしまう方が安全でしょう。
まとめ
こういった事件が起きる起きないはさておき、iPhoneを無くしてしまうのは誰しも一定以上の確率であり得る事でしょうから、『iPhoneを探す』だけでも有効にしておく方が安全といえますね。
失くさない事が一番良くはあるのですが、こうした事件などに巻き込まれないようにするためにも、できる対策はしておいた方が良いでしょう。