世界中で利用されているYouTube、動画サービスとしては世界でも最高の人気を誇り、一部ではYouTuberと呼ばれる動画による収益で生活する人も生み出していますね。
そんなYouTubeで人気を得ようとしたカップルがいたのですが、なんと射殺事件に発展してしまったそうなんです。
至近距離で弾丸を本で防ぐ
2017年6月26日、アメリカのミネソタ州で恋人が銃殺するという痛ましい事件が発生しました。
当時1児の母で妊娠中だったモナリザ・ペレス(19歳)氏は、恋人であるペドロ・ルイズ(22歳)氏の提案で「拳銃の弾丸を本で防ぐ動画」を撮影し、YouTubeで人気を得ようとしたとの事。
ルイズ氏による事前のテストでは弾丸を本で防ぐ事ができたそうで、ペレス氏にその証拠となる本を見せ、「拳銃の弾丸を本で防ぐ動画」を撮影する事にしたそうです。
そしてペレス氏は、ハンドガンでは最大口径である50口径の銃をわずか1フィート(約30cm)の至近距離から発砲、ルイズ氏が持つ本を貫通し本人の胸部に命中してしまいます。
ペレス氏はすぐに救急車を呼びますがルイズ氏は息を引き取り、彼女は過失致死罪で逮捕される事となりました。
この様子は2台のカメラで撮影・保存されており、怨恨の類ではなくYouTubeに上げる動画のために彼が死んだことを裏付ける事に。
そして先日裁判が終了し、ペレス氏には懲役180日と10年の保護観察ならびに銃の所持禁止が宣告されました。
事前にTwitterでこの撮影がルイズ氏の提案であった事が書かれていた事、遺族がペレス氏を擁護した事で上記宣告で済んだそうですが、本来であれば懲役10年と2万ドル(約212万円)の罰金になっていたそうです。
まとめ
「50口径の銃」とは、我々一般人が非常に強い銃として認知している「44マグナム」よりも強力な拳銃であり、それをわずか30cmの距離から本で防ぐというのは、無謀としか言いようがないでしょう。
YouTubeで人気を得ようとしたために発生したこの痛ましい事件、日本では起こりえないでしょうが似たような事件は発生しかねない為、実行に移す前に今一度リスクとリターンが見合っているか、動画製作者には一考してもらいたいところです。