スマホの普及により今まで興味がなかった人もゲームに触れる機会が増え、特にソシャゲなんかを延々プレイしている人もかなり多いかと思います。
そういった状態をいわゆる「ゲーム依存症」なんて言ったりするのですが、この度WHOは「ゲーム依存症」を国際疾病分類に認定する動きを見せているようです。
人生の何よりもゲームを優先する人
1900年から公開・改定されている国際疾病分類(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)、死因や疾病の国際的な統計基準としてWHO(世界保健機関)によって制定されています。
ざっくり人間の生死に関わる様な傷病についての統計なのですが、これになんと「ゲーム依存症」が追加されるという動きがあるとの事。
国際疾病分類には現在大分類21章(22章は別扱い)があり、下記の様な区分がされています。
- 感染症・寄生虫症
- 新生物(ガン)
- 血液・造血器疾患および免疫機能障害
- 内分泌・栄養・代謝疾患
- 精神と行動の障害
- 神経系の疾患
- 眼および付属器の疾患
- 耳および乳様突起の疾患
- 循環器系疾患
- 呼吸器系疾患
- 消化器系疾患
- 皮膚・皮下組織疾患
- 筋骨格系・結合組織疾患
- 腎尿路生殖器系疾患
- 妊娠・分娩・産褥
- 周産期疾患
- 先天奇形、変形および染色体異常
- 症状・徴候・異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの
- 損傷、中毒およびその他の外因の影響
- 傷病および死亡の外因
- 健康状態に影響を及ぼす要因および保健サービスの利用
「5.精神と行動の障害」には「精神作用物質の使用による精神および行動の障害」と呼ばれる区分があり、いわゆる「依存症」がまとめられています。
例えば「アルコール依存症」や「カフェイン中毒」、「ニコチン離脱」といったものが含まれており、「ゲーム依存症」が登録されるなら「5.精神と行動の障害」で間違い無いでしょう。
今回登録されるであろう「ゲーム依存症」は一般的にそこまで害のないように思えますが、一部のプレイヤーは寝る間も惜しんで没頭し、死亡または失明などの疾患を伴ったりする例もあり、ごくごく一部ではありますが「傷病の原因がゲームになり得る」と言えますね。
WHOはここ10年ほどゲームについて様々な調査を行い今回の追加を考えているようですが、問題のあるプレイヤーはゲーム人口のおよそ0.2〜0.5%程だとしているそうです。
まとめ
過度にゲームに没頭する事で別の疾患や死亡事故を引き起こしているのは事実なので、WHOのこの決定は至極当然だと言えます。
制定されれば「ゲーム依存症」も傷病扱いになるかと思うので、もしかしたら「アルコール依存症」同様に入院治療なども実施されるかも知れませんね。