昨日ご紹介した「ネット中立性」。もしも撤廃されれば、さまざまなインターネットサービスが有料化するかもしれないという懸念があったのですが…。
日本時間の本日未明、「ネット中立性」の撤廃が決定してしました。インターネットは新たな局面を迎えることとなりそうです。
ネット中立性が撤廃される
昨日撤廃されるかも…とお伝えした「ネット中立性」。こちらで詳しくご紹介しているのですが、簡単に言うと
インターネットを支える通信インフラ企業やインターネットサービスプロバイダー(ISP)は、特定のコンテンツをブロックしたり速度を遅くしたりしちゃダメですよー。すべてのインターネットトラフィックは平等に扱うべきですよー。
と定める規約でした。
この「ネット中立性」がなくなれば、通信インフラ企業やISPはコンテンツ企業に対し速度を遅くしたり、速度を早めたいならお金を払ってね!とできてしまうことになります。
そうなればユーザーへの影響も考えられ…というのもコンテンツ企業は速度を一定に保つためお金を払うようになり、その費用をまかなうためこれまで無料だったサービスを有料とするかもしれないというわけですね。
今回、問題になっている「ネット中立性」はアメリカでの話ですが、アメリカに住んでいる人以外、私たち日本人もYouTubeやNetflixなどアメリカのサービスを利用しているので、関係のない話ではありません。
さて、そんなこんなで世界中の注目を集めていたアメリカの「ネット中立性」ですが、日本時間の本日未明、撤廃が決定してしまいました…。
今後は通信インフラ企業やISPはトラフィックを多く使う動画コンテンツ企業などからお金をとって高速通信を提供したり等、自由に金額を設定できるようになります。
代わりに情報開示を義務付け、ユーザーに不利益となる行為は個別に対処する…としていますが、一体どんなことが「不利益」と判断されるのかは今のところ不明。
果たして「ネット中立性撤廃」が今後どのような影響を及ぼすのか…コンテンツ企業の動きに注目が集まります。