以前は非常に盛んに行われていたiPhoneの脱獄(Jailbreak)、最近はシステムや機能の充実もあってかなかなか聞かない話となってきました。
そしてその需要低下が影響してか、脱獄の主要リポジトリ(いわゆる脱獄アプリストア)3つの内2つが閉鎖する自体になっているようです。
デメリットの方が大きくなってきた
iPhoneの脱獄といえば以前から、「自由度の低いiPhoneをカスタマイズして使える」というのが謳い文句で、iPhoneをカスタマイズする為やApp Storeで公開できないアプリをインストールする為に利用されてきました。
しかし最近は、脱獄しないと使えなかった機能(Tweak)がiOSに標準搭載(コントロールセンターのカスタマイズなど)されたりしている影響か、以前よりも脱獄の話を聞かなくなったように思います。
そういった需要の低下を受けてか、脱獄の主要リポジトリである「ModMyi」が11月23日に、「ZodTTD & MacCiti」が11月17日に突如閉鎖する事になり、脱獄ユーザからは様々な声が上がる事態に。
これによりiPhone脱獄で得られた恩恵が大幅に減少する事となり、ますます脱獄の過疎化には拍車がかかる事が予想されます。
そもそも脱獄には様々なメリットがある反面、知識がないと単純にリスクでしかないデメリットが数多く存在し、現状メリットよりもデメリットの方が大きい状態になっていると言えるでしょう。
実際筆者はソフトバンクショップでの応対で、無知識で脱獄しソフトウェアが破損(無限リンゴループなど)してどうにもならなくなったiPhoneを「修理してくれ」と持ち込まれ、丁重にお断りした経験が幾度もありました。
知識がなければセキュリティ面やソフトウェア面で問題が生じ再起不能になる事も普通にあるiPhoneの脱獄、専門知識の必要性や再起不能のリスクから考えても実行するのは正直オススメできません。
ギークな人たちには楽しみの1つであった事は間違いないのですが、今後はさらにアンダーグラウンドな存在になるかも知れませんね。
まとめ
最後の主要リポジトリとなった「BigBoss」がこれに続き閉鎖するような事があれば、実質iPhoneでの脱獄は終わったも同然となってしまうでしょう。
メリットが年々少なくなる一方でむしろ増える事もあるデメリット、脱獄を支持する人々の今後の動きに注目が集まっています。