いつでも利用でき、更に何でも揃って便利なのがコンビニエンスストア。そこに新たな風が吹き始めようとしています。
元Google社員の二人が「Bodega」というスタートアップ企業を設立し、新たな自動販売機の形態を発表しました。
決済もスマホのみで済んでしまう事から、財布もいらない、いわば「無人のコンビニ」となるのでしょうか!?
機械学習によって商品の陳列を最適化
今回開発され、設置が進んでいるのは「Bodega」というもの。
一見普通の棚に見えますが、スマホアプリを使ってロックを解除する事で中の商品を取る事ができ、取った商品の支払いもその場では必要ないそう。
では支払いの仕組みはというと、棚の中に設置されたカメラによって取った商品を認識し、あらかじめ登録しておいたクレジットカード宛てに請求が来るというもの。
陳列出来る商品は非生鮮食品や日用品のみとなってしまいますが、利用する人や場所柄を分析し、機械学習によって陳列する商品の最適化を図っていますよ。
なので、よく利用する人がいればその人に合った商品が並ぶようになるという訳ですね。
まず初めに米国内に50箇所設置し、2018年末までには設置数を1000以上に伸ばしたい考えだと経営者のMcDonald氏は語っています。
コンビニやスーパーを1店出店するよりもスペースや必要な経費がかなり少ないというのがこのBodegaの特徴なので、それを生かして設置数を伸ばす事が出来るのでしょうか?今後に期待ですね。
斬新さから社会問題に発展も
一見サービスを使う側からしたらますます便利になる技術であると感じるかもしれませんが、一方で問題も起きています。
このサービスが色々な街で普及すれば、元からある商店が取って代わられてしまうのではないかとの心配が。
また、「Bodega」というネーミングはスペイン語で「雑貨店」という意味なのですが、これは特に人と人とのつながりを大切にする場所。無人の店舗に付けるべき名前では無いとの批判も出ています。
新しい事業に対しては既存の勢力との対立が付き物。
人々の心を掴み、便利さを武器にして新しい「自動販売機」の形態を広めていく事が出来るのか、今後に期待ですね。