以前から度々問題視されているゲームアプリの「ガチャ」、一般的なゲームが買い切りや月額利用等の定額制なのに対し際限なく利用料が増える事から、日本では未成年による課金額が規制される事となりました。
海外では「ガチャ」の事を「ルートボックス」と読んでいるのですが、ベルギーの賭博委員会がこの「ルートボックス」を「ギャンブルである」と捉え規制する動きを見せているようです。
金+中毒性=ギャンブル
日本でも度々問題になっているゲームアプリの「ガチャ」、特に「コンプガチャ」は2012年に消費者庁が「景品表示法に抵触する」と明言し、大手ゲーム会社らがアプリからこのタイプのガチャを引き上げる事態になりました。
基本無料を謳う多くのゲームアプリには大概ガチャが実装され、大多数のゲームが「ガチャで良い商品(キャラやアイテムなど)を引けないと他のユーザより不利になる」ような作りになっており、そういったゲーム構造そのものに苦言を呈している人も少なくありません。
どうやらベルギーの賭博委員会も「ガチャ」の仕組みを快く思っていないようで先週から調査を開始、委員会は「金銭と中毒性(射幸心)が合わさったものはギャンブルである」と声明を報告しているようです。
またベルギーのコーエン・ギネス司法長官も、「ギャンブルとゲームを混在させる事は子供の精神健康上危険である」と批判しています。
ガチャはその仕組み上「宝くじ」に近い性質をもっており、確かに「宝くじ」よりも当たりを引く可能性は圧倒的に高いものの「ギャンブル」に近いものに変わりありません。
ゲームアプリのほとんどが若年層をターゲットにしており、かつユーザの射幸心を積極的に誘う「ガチャ」の存在は確かに、未成年の精神成長や精神健康上良くないモノであると言えるでしょう。
委員会はゲームや「ガチャ」そのものを強く規制するつもりはないそうですが、「適切なルールと一貫性のある運営により、ゲームを妥協することなくプレーヤーを賭博の有害な影響から守る」よう求める方針のようです。
この方針はひとえにゲームアプリの制作会社や運営会社の「良心」に依る所ではあるのですが、定価のゲームを製作するよりも継続的かつ莫大な利益を生み出せる「ガチャ」を、企業が簡単に手放すようには思えないのですが…。
まとめ
未成年ユーザが保護者のクレジットカードを使い込む事は度々世界中で話題に上がるのですが、その単位が数十万〜数百万円レベルである事からも、まだ稼ぎの無い人間が行う行為としては不適切である事がわかるかと思います。
筆者はこういったゲームをほとんどプレイしないので規制されても「当然の結果かな」としか思えないのですが、皆さんはこれからも「ガチャ(有料)」はゲームアプリの要素として必要だと思いますか?