歴代iPhoneから大幅に変更が加えられたiPhone X、特にホームボタンはiPhoneのアイデンティティと言えるほどの存在だっただけに、完全に削除された事は多くの人を驚かせました。
10周年記念モデルという位置付けで異例の時間差登場となったのですが、どうやら今後のiPhoneはiPhone Xがベースになる可能性が示唆されています。
iPhone Xは夢の実現
先日アメリカのTIME誌は毎年恒例の、「The 25 Best Inventions of 2017(2017年最高の発明25選)」を発表し、その中の1つにiPhone Xが選ばれました。
記事の中でiPhone Xは「よりスマートなスマートフォン」と紹介され、上級副社長のダン・リッキオ氏と最高デザイン責任者ジョナサン・アイブ氏のインタビューが掲載されています。
その中でリッキオ氏は、「iPhone Xは文字どおり夢の実現です」と始め、ベゼルレスディスプレイやAR機能、Face IDについて簡単に説明。
TIME誌記者に「(いくつかの機能はSAMSUNGやLGが最初に採用しましたが)」と突っ込まれてはいるものの、リッキオ氏は「世界で最も洗練されたスマートフォン」と言い切りました。
しかしその「洗練さ」のために犠牲となったiPhoneのアイデンティティとも言える「ホームボタン」、この削除に関してアイブ氏は「未来を見据えた」上での決定だった事を明らかにしています。
加えて「これまで便利だった機能(ホームボタン)にこれ以上費用をかけて開発を進めるのは失敗に繋がる」と説明しており、これ以上Appleはホームボタンに開発費を割く気はない事を明言した事に。
iPhone 8/8 Plusの発売もありホームボタンの削除はiPhone Xに限られたものだと思われていましたが、Appleの最高デザイン責任者が「ホームボタンの開発は失敗につながる」と言うのであれば、今後の発表される新しいiPhoneにホームボタンが搭載されないのは必然と言えるでしょう。
ホームボタン削除には未だに賛否がある所ですが、「(使用していれば)慣れる」という意見も多く、来年からはスマホ業界でホームボタンレスがスタンダードになるのかも知れません。
まとめ
以後のモデル全てのiPhoneにホームボタンが搭載されないのかはわかりませんが、いずれAppleがホームボタンを完全に撤廃する気なのは間違いなさそうですね。
iPhone 3GSからiPhoneに触れている筆者としては、このAppleの決定は「革新的である」と思いつつも少し寂しいものだなと感じてしまいます。