使い方によっては大幅に携帯の支払いを節約できる格安SIMですが、どうやら年収によって格安SIMに対する理解と興味に差があるようですよ。
年収別で見ると格安SIMへの理解と興味に差
ビックローブが三大キャリアと契約してスマホを利用している20歳以上の男女1,703名を対象に、「格安スマホ/SIMに関する意識調査」を公開しました。
この調査、BIGLOBEが格安スマホや格安SIMに対する認知度の調査などを目的に行ったようなのですが、「格安SIMを知っているか?」という質問には79.9%が知っていると回答。
さすがにテレビでCMも流れていたりしますし、量販店などでも窓口を設置しているところもあるので認知度という意味ではもうほとんどの人が知ってるということですね。
そして面白いのがここからで、「格安SIMに替えると、スマホ代がいくら安くなるか知っていますか」という質問に対して、知っていると答えたのは全体でみると32.9%だったのですが…
世帯年収別で見ると…なんと年収800万〜1,200万の層だけ飛び抜けて45.7%と高い数値に!
また「格安SIMを知らない」と答えた比率も、年収800以上になると半分以下と少ない結果になっているんです。
ここから考えるとある程度年収のある層の方のほうが、支払う金額に対して敏感でありどれくらい節約になるかも理解している人が多いと言えそうです。
また、「今使っているスマートフォンのまま、毎月3,000円安くなるならSIM替えをしたいですか」という質問に対しては66.8%が「はい」と回答しており、やっぱり毎月の支払いは高いとは感じてるんですよね。
しかしながらこれまた世帯別年収で見ると、年収800万円~1,200万円の層が46.9%、1200万円以上の層が44.2%と差がでる結果に。
格安SIM導入のメリットの理解もそうですが、格安SIMへの乗換えに対しても積極的なのは年収が高い層というのは興味深い結果ですよね。
ただ実際のところMMD研究所の調査によれば、「メインSIMを格安SIMにして利用している」のはいまだに8.5%と低い数値。(2017年9月時点)
結局、いくら興味があっても導入におけるハードルの高さや実質的に2年での支払いが計算上は得といっても、面倒くさいので現キャリアでいいやという人が意外と多いのが現実のような気がします。