こんばんは、yumiです。
さきほど初回出荷台数がかなり少ない、だから手に入るのは来年かも…なんてちょっと残念なニュースをご紹介したばかりのiPhone Xですが、今回は嬉しい情報が入ってきましたよ!
どうやらiPhone Xのバッテリー容量はPlus並になるようです。それにあわせて駆動時間も長くなる…かと思いきや、不思議な点も。詳しくご紹介します!
iPhone 8 Plusよりも多いiPhone Xのバッテリー容量
中国の端末機器基準認証センターである「TENAA」に登録されていた情報によると、iPhone Xのバッテリー容量は2,716mAhだそうです。
iPhone 8(1,821mAh)と比べると段違いな上、iPhone 8 Plus(2,675mAh)よりも多いとは…なんとも驚きですよね。
そのバッテリー容量に加え、iPhone XのディスプレイはOLED(有機EL)。OLEDの特性として省エネが挙げられるので、電力消費もこれまでよりかなり抑えられるはず。
一説によると従来のiPhoneに使われていたLCDディスプレイに比べ、OLEDディスプレイは3分の2ほどの電力しか使わないそうですよ。
モバイルバッテリーを持ち歩くことが普通になったとは言え、充電せずに長い間使えるというのは素直に嬉しいところ。
しかしAppleの公式サイトを見てみると、iPhone Xの駆動時間(連続通話)は最大21時間。あれ?8 Plusと変わらない…?
さらにインターネット利用についてはなんとiPhone 8と同じ最大12時間との記載が。むむ…?
バッテリー容量もPlus並みでさらにOLEDディスプレイだと言うのに、なぜ駆動時間そのものは8や8 Plusとほとんど変わらないのでしょうか?
そりゃ8 Plusは5.5インチ、iPhone Xが5.8インチでディスプレイがiPhone Xの方が大きいから…と思いますが、実はディスプレイの大きさは8 Plusの方が大きいんですよね。
ややこしい計算なのでここでは省略しますが、アスペクト比で計算するとiPhone Xは8 Plusよりも2.6%ほど小さいんです(ややこしい計算が知りたい方はこちらをどうぞ ※英語)。
ということは駆動時間にディスプレイの大きさは関係ないと言えるわけで…。
ハッキリしたことはそれこそAppleにしか分かりませんが、9to5Macによれば駆動時間が変わらない原因と考えられるのは以下の2つ。
- 光学手ブレ補正機能
- TrueDepthカメラ
1つ目の「光学手ブレ補正」は最近のiPhoneには搭載されている当たり前の機能ですが、デュアルレンズのiPhone Xでは広角カメラと望遠カメラ、どちらにも搭載されるとのこと。
iPhone 7 Plus/8 Plusでは広角レンズにしか搭載されていないためズームするとブレてしまいますが、iPhone Xではズームしても手ブレが補正されます。有り難い機能ですが、これがバッテリーを消耗してしまう…というわけですね。
そして2つ目が、iPhone上部の切り込みに設置されていて主にFace IDに使われる「TrueDepthカメラ」。このTrueDepthカメラとは1つのカメラのことを指しているわけではなく、
- 赤外線カメラ
- 投光イルミネータ
- 近接センサー
- 環境光センサー
- 700万画素カメラ
- ドットプロジェクタ
を総称した呼び名のこと。これらのセンサーが連動して動くわけですから、かなりの電力を使うのは間違いないでしょう。
ということで「なぜ大きなバッテリーを積み、OLEDで省エネを実現したiPhone Xの駆動時間が圧倒的に伸びないのか」、その原因は…
iPhone X独自の新機能を盛り込んだら、その分電力を使うことになってしまった
ということですね。
駆動時間がのびるかも!と期待していた方にとってはちょっと残念ですが、むしろ「こんなに新機能があるのに、駆動時間は短くならなかった」ことに喜ぶべきなのかもしれません…w