怖くて緊急SOSを使えない人
「緊急SOSって、怖くてつかえないよ。使ったら何が起きるんだろ?」
こういった疑問に答えつつ、緊急SOSについてを紹介していきます。
▶本記事の内容
・緊急SOSを使うとどうなるのか?
・緊急SOSの使い方
・メディカルIDについて
「緊急SOS」はiOS 11から搭載された機能で、すばやく簡単に緊急電話(110番/119番/118番)をかけて助けを求め、緊急連絡先に知らせることができるというもの。
しかし、実際に使うとどうなるかはあまり知られていません。
「緊急SOS」を使うとこうなる
「緊急SOS」を表示形式は2種類あります。
一つ目:カウントダウン形式
3,2,1のカウントダウンにドキドキしてしまいますが、「警察」「海上保安庁」「火事、救急車、救助」の3択が表示される状態で止まります。
この場合の「緊急SOS」は大きな音がするので注意が必要です。
二つ目:スライド形式
「緊急SOS」をスライドした場合も同様です。
緊急SOSをスライドすると、「警察」「海上保安庁」「火事、救急車、救助」の3択が表示されます。
この表示方式は特に音がしないのでご安心ください。
警察や救急車に電話すると位置情報が共有される
では実際に緊急通報するとどうなるのでしょうか?
警察や消防署に電話をすると、「自分の位置情報」がメディカルIDに登録してある連絡先(夫・妻・親・家族)に一斉に送られます。
※メディカルIDについては後述します。
そしてそのメッセージをタップすると位置情報はこのような形で共有されます。
また移動する度に、新しい位置情報は送られることになります。
もし倒れてしまったり、誘拐された時にとても有効ですよね。
緊急時、位置情報を共有したくない場合は「設定」→「緊急SOS」で位置情報の共有を停止することができます。
※緊急時にはファミリー共有をしていると「iPhoneを探す」でも位置情報を探すことができます。
関連記事:「iPhoneを探す」の使い方と機能解説
iPhoneのおかげで命拾いした男性が話題に
「緊急SOS」のおかげで命拾いした男性が、TwitterユーザーのiGNITED(@xxxprius)さん。
iOS11で追加された「緊急SOS」のお陰で命拾いした。
1人で磯釣りをしていて倒れ意識が遠のく中何も考えずiPhoneの電源ボタンを連打していた、その後気が付いたら病院のベッドの上だ。
今回たまたまiOS11で実装された緊急SOSを設定しておいたお陰で助かったが、みんなも今すぐ設定しておいた方がいいぞ pic.twitter.com/baY16S8z88— iGNITED (@xxxprius) 2017年11月13日
磯釣り中に体調が悪くなり、意識がなくなる寸前に緊急SOSを起動→気づいたら病院のベッドの上に。
緊急SOSによって命を救われ、今は体調を取り戻したそうですよ。
「緊急SOS」の使い方
「緊急SOS」を使う手順はiPhone 8/8 Plus/X以降の場合は以下となっています。
- サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを押し続ける
- 表示される「緊急SOS」スライダをドラッグする
- 110番/119番/118番のどれかをタップし、緊急電話をかける
またサイドボタンと音量ボタンを長押しし続けると、カウントダウンが始まり緊急通報用の電話番号が表示されます。
iPhone 7以前の場合はコチラとなっています。
- サイドボタンをすばやく5回押す
- 表示される「緊急SOS」スライダをドラッグする
- 110番/119番/118番のどれかをタップし、緊急電話をかける
※このサイドボタンを5回押す方式はiPhone 8以降でも設定可能です。
場所:「設定」→「緊急SOS」
緊急連絡先の登録の仕方
自分の緊急事態を家族に伝えたいけど動けない…そんな時もiPhoneが勝手に連絡しておいてくれるというわけですね!
緊急連絡先の追加方法は、設定アプリ→「緊急SOS」→「”ヘルスケア”で緊急連絡先を設定」→「編集」へ。
「緊急連絡先を追加」で連絡先から相手を選択することができます。
登録が済むと設定の中の「緊急SOS」に「緊急連絡先」が追加されます。
これで万が一の時はこの緊急連絡先に位置情報が共有されることになります。
「メディカルID」とは
さてここからは補足になりますが…「緊急SOS」と同じように設定しておきたいのが「メディカルID」。先ほどご紹介した「緊急連絡先」を設定できる機能です。
「メディカルID」は緊急連絡先以外にもさまざまな情報を登録可能。標準アプリ『ヘルスケア』から、
右下の「メディカルID」→「編集」へ。
ここで体重/身長の他、持病やアレルギー、使用中の薬などを登録しておくことができます。
これを登録しておくことで、iPhoneのロック画面から緊急時の情報を表示することができます。
以前、医療従事者に取材した限りでは、医師が患者のiPhoneを勝手に操作してメディカルIDを見ることはない…とのことでした(詳しくはこちら)。
しかし患者に意識がある場合自身で操作して見せれば、必要以上に喋る必要がないため手軽かもしれません。
また、友だちなどと居た時に倒れてしまった、など万が一を考えてもぜひ設定しておきたいですね。
iPhoneのメディカルID登録したから、もしオフ会で私に何かあって「救急車呼んだけど本名もなにもしらねーよ!?」となったら見てくださいね。
— ユウマと地獄のクリスマス (@LLing_RRing) 2017年3月20日
ということで以上、「緊急SOS」と「メディカルID」についてご紹介しました。ぜひ参考にしてみてください!