ハローワールド、Hikaru Sanoです。
世界最大規模の広さを誇るオフィスを建造中(実質完成)のApple、スマホシェア情報や業界屈指のストア売り上げ情報などでは一見順風満帆な企業に見えますね。
投資などを担うニューヨークの企業「Guggenheim Securities」のアナリストが、この度いつもと違う角度でAppleを評価したのですが、どうやらお世辞にも「順風満帆」とは言い切れない状況のようです。
製品別の収益成長を可視化
一般に企業は成長し続けるべきであり、社員たちを養う意味でも最悪一定の収益を上げ続けなければなりません。
iPhoneのリリース以降爆発的な成長を遂げたAppleは、今や世界でもトップクラスのスマホを取り扱う企業となっています。
Guggenheim Securitiesのアナリストであるロバート・シフラ氏は、そんなAppleを一般的な「利益」ではなく「製品の収益成長」に焦点を当て、企業としての評価を行いました。
下図はその結果グラフなのですが、このグラフは製品(iPhone、iPad、Mac、サービス、他のプロダクト)毎の「前年に比べてどれだけ売り上げを上乗せできたのか」を表しています。
基準線($0のライン)より少しでも上にあれば、「前年よりも売り上げた」事になり製品は市場で成長傾向、基準線より少しでも下なら「前年よりも減収した」事になります。
グラフでは2010年から2015年までは順調に製品たちの成長が見て取れるのですが、なんと昨年2016年はiPhone、iPad、Macの売り上げがマイナスになっており、総額およそ100億ドル(約1兆円)も減収している事が明らかに。
一貫してサービス(iTunesやApp Store、Apple Musicなど)は成長傾向にあり、アナリストはこの現状を「広告事業の失敗が主な原因」と捉えているようで、事実Appleは広告を嫌う傾向にあり、自社のアプリ向け広告サービスである「iAd」も2016年6月30日に廃止。
彼は新しいiPhoneによるイノベーション(この場合はiPhone 8やARKitのリリースなど)によってのみ、Appleの下向きになっている成長を持ち直せると評価しており、投資家らも(買う買わないは置いといて)iPhone 8に注目しているようです。
まとめ
グラフでは未来の収益成長がプラスに描かれていますが、実際どうなるかわかりませんし、iPhone 8も発売自体はかなり遅れるとの情報が出回っています。
このまま減収を続ければ巨大な新オフィスであるApple Park作ってる場合じゃなかったワケですが、Appleにはぜひ素晴らしいiPhone 8をリリースし危機的状況を打破して欲しい所ですね。