こんばんは、yumiです。
以前、「パプアニューギニアからの着信に注意」と電話を使った新たなタイプの詐欺についてご紹介しましたが、今回はiPhoneの機能である「FaceTime通話」を使った詐欺が報告されています。
なんでもFaceTimeの着信に応じると、最悪の場合、自分が知らない間に犯罪者になってしまう可能性もあるとのこと…。詳しくご紹介します!
たびたび発生する電話を使った詐欺
今年7月、大手キャリア3社が「675」から始まる電話番号には絶対かけなおさないよう注意を呼びかけていました。簡単にこの問題をご紹介すると、
- 「675」はパプアニューギニアの国番号
- うっかり掛けなおすと高額な通話料請求される
- この通話料は日本のキャリアだけではなくパプアニューギニアの現地の通信事業者にも入るので、現地の通信事業者から利益を得ている人物による詐欺だと考えられる
というものでした(詳しくはこちら)。
電話を使った詐欺と言えば架空請求やオレオレ詐欺などが浮かびますが、それらはテレビでも散々手口が公開されていますし「俺(私)は絶対に大丈夫!」と思っている方も多いと思います。
しかしこの「675通話料詐欺」はいわゆる架空請求とは違い、通話料をふんだくる新たなタイプの詐欺。知らずに掛け直してしまい被害を被った方も少なからずいたようです。
さてそんな「675通話料詐欺」と同じように、新たなタイプの詐欺がこの度報告されています。それはiPhoneの機能である「FaceTime通話」を使った詐欺。「FaceTime通話」とは
- iPhoneを始めとしたiOS端末同士なら相手の電話番号もしくはメールアドレス、どちらかを知っていれば通話が可能
- 通話料は無料(データ通信料はかかります)
- 音声通話(FaceTimeオーディオ)の他ビデオ通話(FaceTimeビデオ)もできる
というサービスです。
無料な上に高音質ということで利用している方も多いと思いますが、知らない電話番号もしくはメールアドレスからのFaceTime通話の着信には注意したほうが良いかもしれません。
ここ数日、中国では知らない番号・メールアドレスからFaceTimeビデオの着信が相次いでいるとのこと。
その着信に出た何名かのiPhoneユーザーの証言によると、ビデオ通話のはずなのに画面には何も映らない、もしくは自分の顔が写り込んでいるんだそう。
FaceTime通話を掛けてきた人物にどういう意図があるのか、そしてどういった人物が行っているのかはまだハッキリと分かっていませんが、この詐欺を報じたcnBetaは
- FaceTimeビデオでユーザーの顔を録画している
- その動画を使って、他サービスの顔認証に使われる
- もしくはそのユーザーの友人らを騙すために使われる
と見ているようですよ。
最悪の場合、自分の顔が映った動画が犯罪行為に使われる可能性もあるわけですね…。
現在は中国を中心に報告されているようですが、日本のiPhoneユーザーに着信が来るのも時間の問題かと考えられます。
もしFaceTimeを使っていないなら、機能そのものをオフにすることも可能。(iPhoneの設定アプリ→「FaceTime」→「FaceTime」をオフに)
もしFaceTimeを使っているなら、知らない番号(メールアドレス)からの着信には応じないよう注意してください…!